みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
日本を代表する菓子パンと言えば、「あんぱん」「ジャムパン」「クリームパン」ではないでしょうか。
どれも美味しいですよね。
小学生の頃は「クリームパン」が好きでしたが、今では「あんぱん」かなと思います。
でも、たまに食べる「クリームパン」や「ジャムパン」もやっぱり美味しいなあと思いますね!
この中で「あんぱん」だけが和洋折衷のようなパンですね。
しかしながら、この組み合わせをいまどきの言葉で言うなら、まさしく「神」です!(笑)
欧米からの食文化である「パン」と、日本古来の食材である「あんこ」が、うまく融合したのが「あんぱん」ですね。
この「あんぱん」を生み出したのは、現在東京・銀座4丁目に本店を構える木村屋総本店(創業当時は木村屋)です。
1869年(明治2年)に創業したのが老舗パン屋の木村屋です。
当時の人々は文明開化に沸き、西洋の文化をどんどん取り入れていました。
パンも徐々に知られていきますが、当時のパンはまだ硬くて水分の少ないものが主流でした。
そのため米や玄米が主食の日本人にとっては、あまり好みではなかったようです。
また、パン自体も家庭にもまだ十分に普及はしていませんでした。
そこで、酒饅頭の酒種(米と麹から作られた種)を利用することにより、日本人にも受け入れられやすい、ふんわりしたパンが作れるのではないかと考えました。
そして、酒種発酵酒によって作りあげたパン生地で「あん」と「桜の塩漬け」を包み、これがあんぱんの起源となりました。
この桜の塩漬けも合うんですよね!
今では逆に硬めの生地にあんこを合わせたりもしていますね。
小倉トーストも然りですが、「パン」と「あんこ」は合いますね!