みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回の鏡餅の話の続きのようになりますが、1月11日は「鏡開き」です。
とはいうものの、家では特に「鏡開き」といって鏡餅を食べることはしていませんでした・・・
乾燥でヒビが入ってきて、カビも生えてきたから、そろそろ食べないと・・・みたいな感じだったような気がします。(汗)
そもそも鏡餅も、小さなものしか作っていませんでしたから・・・
鏡開きとは、お正月に飾っていた鏡餅を神棚からおろして、これからの1年、無病息災でしあわせに過ごせるように祈りながら食べる習わしです。
年神様の依り代である鏡餅には、力が宿っているとされています。
「鏡餅を食べて恩恵をいただき、さらに力を授かって、無病息災を祈る」というのが鏡開きの意味です。
しっかりと恩恵をいただくためにも、鏡餅は神棚などに供えて、松の内(お正月の門松が飾ってある間・元日から7日あるいは15日まで)が終わった後におろして、開いて(割って)年神様をお送りし、残さず食べるのが良いとされています。
また、「割る」というのは縁起が悪いために、お正月をはじめとするお祝いの場では「開く」という言葉を使うようになったといわれています。
この風習は、室町時代の武家社会で行われていた
「具足開き(ぐそくびらき)」「具足祝い(ぐそくいわい)」
に由来するといわれています。
これは、正月に鎧や兜などの甲冑に餅を備えて一年の無事を祈り、正月明けにその餅を食べるという行事だったそうです。
このように、もともと武家社会で行われていた風習であることから、刃物を使ってはいけないとされています。
刃物は「切腹」のほか、縁を「切る」ということを連想させることから縁起が悪いとされています。
また、「年神様の依り代である鏡餅に刃物を向けることは大変失礼なことである」という理由もあるとされています。
鏡餅というものは知っていても、それ自体の意味や、その周辺の習わしというのは恥ずかしながら案外知らないものなんですよね。