みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

２月２３日は「ふろしきの日」なんだそうです。

 

「２（つ）２（つ）３（み）」と読む語呂合わせから、「包み」ということで「風呂敷」の日になったそうです。

 

その風呂敷は１２００年以上の歴史があります。

 

室町時代末期に大名が風呂に入る際に平包みを広げ、その上で脱衣などして服を包んだという説や、あるいは足拭きにしたとい説など「風呂」にまつわるもの。

 

また、「風呂」の語源となった茶の湯で使われる風炉（茶釜を火にかけて湯を沸かすための道具）に由来する説など諸説あります。

 

現在でも使う場面はありますが、ほとんど見なくなりましたね。

 

僕が小学生の頃はよく使っていました。

 

今のように、まだ宅配サービスが充実していなかった頃です。

 

お中元やお歳暮などを持っていく時は、風呂敷に包んでいた記憶があります。

 

紫色や紺色など汚れの目立たない色だったような気がします。

 

そんな風呂敷に用いられる文様には、それぞれの家の家紋が用いられたり、日本独特の吉祥文様（花鳥風月・鶴と亀・松竹梅・鯉・龍・扇・月桂樹など、縁起がいいとされる動植物や物品などを描いた図柄）が用いられることが多いです。

 

多くの人が「風呂敷」といって想像する、泥棒が背負っている風呂敷の模様である「唐草模様」は、元来吉祥文様なので、めでたいもののひとつなんですよ。

 

そのため、嫁入りする時には、調度品を唐草模様の大きな風呂敷に包んで、新郎の家に運んだそうです。

 

唐草模様には、「一生添い遂げます」という意味があるんです。

 

唐草は、他の木にまとわりつき生きていきますが、いったんまとわりつくと、その木が枯れるまでまとわり続けるという性質に由来するそうです。

 

ちょっと怖い意味にも取れますが・・・（汗）

 

マンガなどで泥棒が唐草模様の風呂敷を持っているのは、昔はどの家にもあった唐草模様の風呂敷が、手っ取り早くたくさんのものを包める道具として使われたことによるようです。

 

実はこの唐草模様は、紀元前４３８年に建てられたギリシャのパルテノン神殿にもデザインが施されており、それがルーツとなりシルクロードを通って日本まで伝わったと考えられています。

 

風呂敷は現代でもSDGsに役立つ素晴らしいものだと思います。

 

エコバックのように使うことができると良いですね。