高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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人生いろいろ 料理人もいろいろ 2

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

前回、「えらい世界に入ってしまった」と書きましたが、自分で望んで入った世界なので、仕方ないと割り切っていました。

 

それでも辛いことや、落ち込んでしまうこと、疑問に思う習慣や理不尽なこともたくさんありました。

 

下っ端の頃は、先輩達に気を配りながら(と言うより顔色を見ながら、気を使い、機嫌を損ねないように)仕事をしていました。

 

朝目が覚めると、「今日は何回怒られるんだろう?」とまず最初に頭に浮かび、早起きをして一番に調理場に入っていたことも懐かしい思い出です。

 

今はだいぶ労働環境も改善されているようですが、それでもなかなか厳しい世界ですね。

 

飲食業全体に言えることですが、まだまだいわゆる「ブラック」な業界だと思います。

 

労働対価は低すぎます。

 

自由に職業を選ぶことのできる現在において、飲食業界で働こうと思う若者はどんどん減ってくるのもわかります。

 

人手不足と言われる昨今、余計に飲食業界離れは進んでいくと思います。

 

それでは、そんな飲食業界に入って続く人はどんな人かわかりますか?

 

3択です。

 

1、料理やお菓子を作るのが大好き。毎日本やネットを見て勉強している。家でもよく作る。

 

2、何となく調理やサービスに興味があった。

 

3、何でも良かったけど、とりあえず出来そうだったから。

 

 

答えは、2です。

 

一概にそう言えるとはいえませんが、その傾向が強いです。

 

1の人は、趣味程度ならいいんですが、職業となるとちょっと違います。

 

作ったものが商品になるので、お金が絡んできます。原価率です。

 

また、一人で悠々と作ってる訳にはいきません。他の人と協力して、無駄無く、より早く、正確に作っていかなければなりません。それも大量に。

 

人間関係も出てきます。

 

つまり現実は厳しいんです。そのギャップに悩み長く続かない傾向があります。

 

3はそもそも何でもいいので、辛い仕事はすぐに辞めてしまいます。

 

という訳で、こたえは2です。

 

一応、飲食業界に少しは興味があって入ってきたので、全くなんでもいいという訳ではありません。

 

良い職場、良い上司に恵まれれば、きっと続けていき、より興味が出てくることでしょう。

 

と僕の考えですが、そんな傾向があるように思います。

 

僕がホテルに勤めていた時に入ってきた新入社員のコックで、こんな子がいたというのを紹介したいと思います。

 

入社して何週間かは研修があり、その後配属になるんですが、数日コックとして働いたら、次の日にサービスに変わっていた。

 

数週間働いて、いつも通り帰って行ったが、次の日から来なくなった。

 

祖父が亡くなったと連絡が入って、実家に戻ると言ったまま実家から帰ってくることはなかった。

 

仕事終わりに一生懸命包丁を研いでいたので、偉いなあと思っていたが、次の日その包丁を持って帰ったまま来なくなった。

 

そんな感じで、「ばっくれる」子は結構いましたよ。

 

高卒で入ってきた子。ましてや地方から来た子なんかには辛い環境かも知れません。

 

そんな業界をなんとかしたいです!

 

 

 

 

 

 

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