みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
人工肉は以前から日本でも「大豆ミート」と言われる大豆由来のものが主流でした。
僕も以前食べたことがありますが、そのもの自体にはほとんど味がなく、あとから味付けをするものでした。
現在は、食品世界最大手のネスレなどのメーカーや新興企業が、人工肉の開発競争を繰り広げています。
植物由来の成分を独自技術で発酵させるなどして旨味を高めたものを、欧州で販売を始めており、評価も良いようです。
もともと環境意識の点などから商機は広がっていたようですが、新型コロナウイルスの影響で健康面の利点からも注目され直しています。
環境面ではこんな調査結果があります。
肉牛など牛の「げっぷ」から出るメタンガスは二酸化炭素の25倍も温暖化効果があるのだそうです。
だから牛を飼育して食用肉を確保することよりは、地球温暖化に貢献するという考えなんでしょうが、僕からすると他のことでもっと二酸化炭素排出量は減らせるんじゃないかな・・・と思いますが。
京都議定書やパリ協定から離脱しているアメリカがそんなこと言っているのであれば、・・・???です。
新型コロナの影響で、外出制限などにより運動不足になった消費者が増え、健康を意識した層が、カロリーが低く、コレステロールも少なめな人工肉を着目するようになったようです。
「そこまでして肉が食べたいのか!」と思いますが、生まれた時から「お肉」を食べている人達にとっては、なくてはならない食べ物なんでしょうね。
日本人が「お米」が無いとダメだ!というのと同じですね。
また、食肉大手の加工工場でコロナの集団感染が相次いで発覚したこともあるようです。
密閉された低温の空間で多数の従業員が近距離で働いていたことが原因と言われています。
人口肉の売り上げが、米大手スーパーでは新型コロナ感染拡大後、前年の同時期と比べ75%伸びたそうです。
食肉全体からするとまだまだ割合はすごく少ないですが、伸びしろは大きいと考えられています。
また、世界全体でみると「アジア」市場は非常に大きく、特に中国市場は大きい割合を占めています。
家畜伝染病による豚肉の生産量の減少による、食肉の供給不足が人工肉の需要を後押しするのではないかと言われています。
しかし現在仲の悪い米中です。
今後どうなることでしょう?
中国は自国でものすごい人工肉を作ってしまいそうですが・・・
日本にも「人工肉」は定着するのかなあ・・・?