みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
今回は環境問題について話題にしていきたいと思います。
少し前に「ヴィーガン」についてブログを書きました。
地球温暖化などの環境問題が、ヴィーガンが注目される大きな要因の1つだということを話題にしました。
そんな地球温暖化に「アンモニア」が有効だということが話題になっています。
アンモニアは「刺激臭のある有害物質」というイメージですね。
昔から畑の肥料に使われてきましたし、温泉に行くと
「卵が腐ったみたいな臭いがする〜!」
ということで知られている、あまり良いイメージではないものですね。
しかしながらこれが、次世代エネルギーとしての大きな可能性を秘めているようなんです。
「ミライ」というトヨタが発売している車はご存知ですか?
燃料が「水素」なんです。
水素が燃料だと何が良いって、二酸化炭素を排出しないんです。
水素の化学記号は「H」です。
これを燃やすには酸素が必要です。
酸素の化学記号は「0」です。
ということは、水素を燃やして排出されるのは、二酸化炭素「CO2」ではなく「H2O」
つまり「水」なんです。
「それならもっと水素を作って燃料にすれば良いじゃん!」
そうなんです!
しかし現在水素を生産するのに、石油や天然ガスからつくられています。
結局化石燃料を使っているんです。
現実問題は、生産や輸送などなど問題も多くなかなか浸透していません。
ロケットなんかは昔から水素燃料を使っていますね。
まだまだコストも掛かって高価なものなんです。
結局水素燃料より、従来の化石燃料の方が安く、水素燃料を使用することは、かえってエネルギー消費につながると言った意見もあるくらいなんです。
そこで注目されているのが「アンモニア」です。
アンモニアの分子式は「NH3」です。
水素「H」と窒素「N」で構成されています。
水素と同じく燃焼しても、二酸化炭素を排出しないんです。
しかしながら現在は、アンモニア自体を生産するのに多くの化石燃料が使われているんです。
生産時に二酸化炭素を排出してしまっています。
実はアンモニアを作るのに水素が必要なんです。
ん〜、なんとも厄介で難しい問題だな・・・
アンモニアの生産国の上位は化石燃料の産出国である中国、ロシア、アメリカ、インドが世界生産の半分以上を占めています。
だから、安い化石燃料を使ってアンモニアを作っています。
それではどうして、そのような国でアンモニアが多く作られているか?
実は世界全体でのアンモニアの用途は、その8割が「肥料」として消費されているんです。
自国で農業に使われているんです。
生産国は世界でも人口の多い国です。
世界全体の人口は現在も増え続けています。
食料確保の必要性から考えても、農産物の肥料として利用されるアンモニアの重要性は今後も変わらないと考えられます。
食料問題にもアンモニアは関わってくるんです。
そんな中エネルギー分野でアンモニアが注目されるようになりました。
理由のひとつが、輸送時の問題です。
大量輸送が難しい水素に代わり、輸送技術の確立されているアンモニアのかたちで輸送して、利用場所で水素に戻したらどうか、ということが考えられています。
そして現在、石炭火力にあんもにあを20%混ぜて燃やす実証実験が進められています。
仮に国内の大手電力会社の全ての石炭火力発電所で20%混焼を行うと、二酸化炭素排出削減量は約4000万トンになるそうです。
ちなみに日本の二酸化炭素排出量は約12億トン、うち電力部門は約4億トンです。
電力部門で1割の削減になるという大きな期待がかけられています。
しかしながら、このアンモニアの輸出量は、生産量の1割ほどです。
前述のようにそのほとんどが農業用の肥料として自国で使われてしまっています。
国内全ての石炭火力で20%燃焼を行うには、約2000万トンのアンモニアが必要となりますが、これは現在の世界のアンモニアの輸出入量とほぼ同じなんです!
全然アンモニアが足りないんです!
まだまだ問題は大きいようです・・・
そしてその燃焼実験が、実はお隣の碧南市にある「碧南火力発電所」で行われる予定なんだそうですよ。
これから大注目の「アンモニア」なんです。
長くなりましたが、地球温暖化対策、二酸化炭素排出量削減などの環境問題は、現在最も注目されている取り組みのひとつです。
食料問題でさえも地球温暖化に関係しています。
大きなことはできませんが、自分にできることを少しずつでも環境問題に取り組んでいきたいと思います。