みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「ナス」が店頭に並ぶ数が増えてきました。
色々な調理法がある人気の野菜ですね。
僕も大好きな野菜の1つです。
そんなナスですが、よく使われるものには大きく分けて2つの種類があります。
「千両ナス」と「長なす」です。
「長なす」は色々な種類があり、一般的には25㎝前後のものが多いんですが、中には30〜40㎝になるものもあります。
でもせっかく長いんですが、この長さをなかなか料理に生かすことができません。
結局カットしてしまうので、なんだかもったいない感じです。
しかし、この2種類のナスにはそれぞれ特徴があるので、それを生かした調理法で料理を作れば美味しく出来上がります。
「千両ナス」はいわゆる「普通のナス」です。
一般的に「ナス」と言えば「千両ナス」のことです。
千両ナスの特徴は、「皮が薄くて実が柔らかい」ことです。
なので長く火を通すと果肉が柔らかくなり、煮崩れしやすくなります。
出汁を含ませて作る和食全般に向いています。
焼きナスや、大きめに乱切りして味噌に込みにしたり、天ぷらや丸ごと煮含めるような料理など、とろとろ乾を楽しんだり、煮くずれても良いような料理に向いています。
対して「長なす」は「加熱しても煮くずれしない」ことが特徴です。
なので、素揚げや、煮込み、パスタや麻婆ナスなど形を残しておきたい料理に向いています。(あえて崩れるようにする人もいます。)
僕自身は「揚げ浸し」のナスが大好きですね。
また暑い夏にあっさりとした「焼きナス」も良いですね。
今年もたくさん「ナス」を食べましょう!
(梅雨の長さが野菜の生育に影響してこないか心配です。)