みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
ケーキづくりの基本と言えば・・・そうです!
「スポンジ生地」です。
『スポンジ生地』『カスタードクリーム』『シュー生地』『プリン』
これくらいが出来れば基本はO.Kですね。
僕も含め洋食のコックさん達は、大体これくらいは出来ます。
「え〜、ケーキも作れるんですか!」
と言われますが、作れますよ。
お店のケーキは全部僕が作っていますよ。
話しは戻りまして、僕たちはスポンジ生地のことを、
「ジェノワーズ」
と言います。
フランス語です。
「ジェノバ風の」という意味も持ちますが、製菓の分野においては「共立て法で作るスポンジ生地」のことを差します。
お菓子の本や、お菓子教室でも一番最初に習う「基本中の基本」ですね。
それだけに極めるのは難しい!
奥が深い・・・
パティシエが100人いたら、100通りの「ジェノワーズ」があると言うくらい、分量や作り方がそれぞれ少しずつ違います。
今僕が作っているジェノワーズを紹介します。
分量 直径15センチの型(一般的な大きさのホールケーキ5号サイズになります)
・卵(Mサイズ)3ヶ
・グラニュー糖 90グラム
・薄力粉 90グラム
・牛乳 20cc
・バター 10グラム
これくらいの量なら僕は手で立てて作っています。
卵とグラニュー糖を混ぜて、湯煎をしながらポイッパーで立てていきます。
温かくした方が良く立ちます。
生地が写真のように形が残る「リボン状」と言われるようになったらO.Kです。
そうしたら漉した薄力粉を入れます。
少しずつ入れていきいます。
一人でやると、少し入れて混ぜて、少し入れて混ぜてと大変です・・・
本当はここからはゴムベラで作業をするのが一般的ですが、ダマが出来やすいので、僕はホイッパーで混ぜてしまいます。
ある程度混ざったら、ゴムベラに持ち替えます。
よく混ぜて薄力粉が見えなくなったら、温めた牛乳とバターを入れます。
艶が出るまでよく混ぜたら、型に流し込んでオーブンへ!
165℃から初めて、少しずつ下げていきます。
焼き上がるまでに、35分〜40分くらいかかります。
竹串で差して、生地がつかなくなったら焼き上がりです。
その頃にはいい香りもしてきます。
焼き上がったら、3〜4回上から「トン、トン」と落とします。
ここがポイントです!
これをやっておくと、生地が沈んだりするのが最小限になります。
あとは逆さまにして冷まします。
分量は何度か変えましたが、今はこれで落ち着いています。
お家時間が増えて、このスポンジ生地に挑戦した方もいらっしゃると思います。
どうでしたか?
上手に出来ましたか?
分からないことがあったら聞いてくださいね。
知っていることなら何でも答えますよ!