みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
最近「シャトーブリアン」という言葉を良く聞きますし、言葉自体もだいぶ認知されてきました。
なんだか
「高い肉の部位らしい」
ということは知られている感じですね。
どうしてこんなに「シャトーブリアン」神話みたいにはやし立てられるのか?
まあ、誰かがSNSか何かで騒いだんだと思います。
ホリエモンの「WAGYUMAFIA」かなあ?・・・
「シャトーブリアン」とは牛フィレ肉の中の真ん中あたりの一番格好がいいところです。(笑)
フィレ肉自体は3〜4キロくらい(脂を取り除いた状態)ありますが、その中で600グラムくらいしかないと言われています。
明確な規定が無いので、「シャトーブリアン」ですと、言ってしまえばもう少したくさん取れるということも言えます。
「シャトーブリアン」とは言え、「ど真ん中」か「端」かもカットしてあったらわかりません。
例えば僕たちが鉄板焼きなんかに行ってお肉を見せられたら、
「だいたいこの辺りだな」
というのはわかります。
なので「当たり」か「ハズレ」(ハズレと言うか端っこだったり・・・)かがわかります。
これでも僕は鉄板焼き経験者ですから・・・
「シャトーブリアン」は牛フィレの中でも確かに柔らかくて良い部位です。
がしかし、お客様の好みもあります。
刺しの少ないあっさりしたところが好みであれば、もう少し太い「頭」と呼ばれるの部位の方が良いと思います。
逆に「しっぽ」と呼ばれる「頭」とは反対側の端の方は、「刺し」の方が多いんじゃないかくらい脂の多い部位です。
そういったことを知っているお客様(常連さんですね)は、部位を指定してこられることもありますし、そういった常連さんはこちらも好みを把握しているので、きちんと好みの場所を用意していました。
ちなみに「シャトーブリアン(Chateaubriannd)」はフランス語です。
「フィレ(Filet)」もフランス語です。
英語でも「シャトーブリアン」は「シャトーブリアン」ですが、英語でフィレ肉は「テンダーロイン(Tenderloin)」と言います。
裏話ですが、例えば牛肉はフランス語と英語では呼び方も違いますし、部位の分け方も違います。
アメリカの牛肉とオーストラリアの牛肉でも部位の名前や分け方が違ってきます。
また日本語もありますし、日本の中でも関東と関西、九州では呼び方や、それに伴って部位の分け方や、掃除の仕方が違ったりします。
ちなみに関東の「フィレ(ヒレ)」は関西では「ヘレ」と言いますよ。