みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「出汁(だし)」と言えば・・・
何を連想しますか?
やっぱり「だし」と言えば「カツオだし」ですね。
「カツオ」は省いて「だし」と言ってるくらいですからね。
でも和食に関しても、「だし」って「カツオ」だけじゃありませんよね。
「昆布」「煮干し」「椎茸」「合わせ」
とありますからね。
中華料理でも、
「素湯(スータン)」「葷湯(フンタン)」「清湯(チンタン)」「上湯(シャンタン)」「白湯(パイタン)」
とありますからね。
「パイタン」とか「シャンタン」とかよく聞きますね。
フランス料理(西洋料理)もたくさん種類はありますが、本当に大きく分けると2種類になります。
「ブイヨン」と「フォン」です。
どちらも聞いたことあると思います。
「チキンブイヨン」とか「フォンドヴォー」とか・・・
サリューでも「だし」をとります。
前は「鶏ガラ」を使っていましたが、最近は「手羽先」と「手羽元」を使っています。
主にカレー用のだしに使います。
僕自身は「ブイヨン」と言っていますが、厳密に言うと「ブイヨン」ではありません。
「フォンドヴォライユ(鶏のフォン)」の方が近いかもしれません。
でも先に言ったように「ブイヨン」と「フォン」って、本来は大きく違う物です。
「ブイヨン」はスープのベース、「フォン」はソースのベースになります。
厳密に言うと・・・
でもそこは専門的な話しで、これを読んでいただいている方にとっては、かなりマニアックな話しになってしまっているかもしれませんね。
まあ、そのあたりはいいとして、とにかく「だし」なんですね。
最近は双方の違いがかなり曖昧になってきましたが・・・
「ブイヨン」は「カツオだし」みたいなイメージですね。
「お吸い物」や「みそ汁」のベース。
優しい感じ。
「フォン」は「返し」みたいな感じと言うか・・・ですね。
ソースの土台となるので、しっかりと素材の味が出ている。
「旨味!」って感じですかねえ。
手羽先、手羽元、牛すじ、すね肉、香味野菜、香辛料などを入れて煮ていきます。
「カツオだし」や「白湯」などでカレーを作ったら、それはそれで美味しそうと思います。
今ではフレンチでも(特にフランスでは)「カツオだし」を使ったりします。
というか流行っています。
フランス人にとっては、今まで見たことの無い「だし」のとり方で、しかも何時間もかけて取るんじゃなくて、わずか数分で取れてしまう。
フレンチ自体で「だし」を取る時間も短くなってきていたり、取らない人もいるくらいですからね。
なので、本場フランスに行ってフランス料理店に行ったら、「お椀」でお吸い物が出てきたなんていうことがありますよ。
最後に「カツオだし」って短時間で取れますが、「かつお節」を作るのにものすごい時間がかかっていますからね!