高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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ケチャップはアメリカ発祥ではなかった!

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

前回「ケチャップ」について書きました。

 

今回はその続きです。

 

「ケチャップ」のイメージって、「トマト」「アメリカ」ですよね!

 

と決めつける訳ではありませんが、どうしてもアメリカ人がフライドポテトやハンバーガー、ホットドッグなどに、ハインツのトマトケチャップをたっぷりかけているといった光景をよく目にするからです。

 

でも前回言ったように、ケチャップの起源は「アメリカ」でも「トマト」でもないんです。

 

中国、東南アジアの「魚醤」が起源とされているんです。

 

発音は「ケ・ツィアプ」と言うんです。

 

それがマレー半島に伝わり、そこからヨーロッパへと伝わりました。

 

これがだいたい17世紀のことと考えられています。

 

そうして牡蠣やロブスターなどの魚介類だけでなく、フルーツやクルミなど、さまざまなものから作られた調味料を「ケチャップ」と呼ぶようになったそうです。

 

その当時に誕生して、今でも使われているものがあります。

 

「マッシュルーム」のケチャップです。

 

マッシュルームを塩漬けにして、出てきた汁に香辛料を加えて煮詰めたものです。

 

 

18世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパからアメリカへケチャップが伝わり、ここでようやく「トマト」を使った「ケチャップ」が作られ始めました。

 

初めはマッシュルームと同じように、トマトに塩を振り、出てきた汁に香辛料を加えて煮詰めたものだったそうです。

 

そこに、酢や砂糖を加えるようになり、現在の形になってきました。

 

1876年に瓶詰めにした「トマトケチャップ」を初めて販売したのが「ハインツ社」なんです。

 

それがアメリカ国内に留まらず、輸出品としても好評を博し、一気に世界中へと広まっていきました。

 

日本には明治時代に、すでに世界中に普及していた「トマトケチャップ」がケチャップとして入ってきました。

 

1903年には、すでに国産ケチャップを作るところもあったそうですが、1908年にはカゴメがトマトケチャップの販売を開始しました。

 

もう100年以上前から、あのカゴメトマトケチャップはあったんですね!

 

このトマトケチャップができたおかげで生まれたのが、今や日本の洋食を代表する「チキンライス」「オムライス」「ナポリタン」などなどです。

 

これらの料理が家庭に普及するにつれ、トマトケチャップの消費も拡大していきました。

 

最近「トマトケチャップ」で話題になった話があります。

 

あの「トランプ元大統領」はウェルダンに焼いたステーキを、たっぷりのトマトケチャップで食べるのがお気に入りだったそうです!

 

どうしてこんなに「トマトケチャップ」が人気になったのかというと、やはり・・・「美味しいから」です!

 

まあ当たり前のことですね。

 

それはトマトには「グルタミン酸」という旨味成分が、野菜の中でもダントツに多く含んでいるからなんです。

 

「グルタミン酸」と言えば、旨味調味料にも使われている成分ですよね。

 

そのグルタミン酸は「昆布」にも多く含まれています。

 

旨味成分は、異なる旨味成分と合わさることで、味の相乗効果が生まれ、飛躍的に旨味が増すんです。

 

なので日本の「ダシ」に使われるカツオ節には「イノシン酸」、シイタケには「グアニル酸」という旨味成分が含まれていることから、これらが共存すると「旨味の相乗効果」により、飛躍的に旨味が強まるということです。

 

お肉にも「イノシン酸」が含まれているために、「グルタミン酸」を多く含んでいるトマトと合わさることで、旨味が増すんです。

 

美味しいものは世界共通なんですね。

 

 

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