みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)」
最近よく聞く言葉ですよね。
「絶滅危惧種」とは「絶滅」のおそれが生じている野生生物のことです。
その原因には、開発によって生息地が減少したり、密猟などの乱獲、環境汚染などで、生息数を大きく減らしたことなどが挙げられます。
何でこんなことを言うかというと、あまりにも身近すぎるけど、
「そういえば最近見ないなあ・・・」
という「ミノムシ」が実はそれにあたるということがわかりました!
先日お店の建物に何匹かミノムシを見かけました。
「わ!珍しいなあ、ミノムシじゃん!」
「ミノムシ」という言葉は小さい頃からよく聞いています。
マンガにもなるほどですしね。
確かに小さかった頃は見た覚えがありますが、大きくなってからはあまり見たことがありませんでした。
「ミノムシ」とは日本に40種類ほどいる「ミノガ」と呼ばれる蛾の一種『オオミノガ』の幼虫に付けられた名前なんです。
オスの成虫は普通の蛾のように、夜になると飛び回ります。
しかしメスは成虫になっても、脚も羽も触角も無ければ、目も口も無いウジ虫のような姿なんです。
(玄関前にいました。そっとどけてあげました。アップで見るとやっぱりちょっと気持ち悪いかなあ・・・)
夕方になると、ミノの下から頭を少しだけ出したフェロモンといわれる匂いを放出してオスを誘います。
オスはその匂いに何百メートルも先から飛んできて交尾をします。
その後メスは卵を何百個も産み、しばらくすると死んでしまいます。
今から30年ほど前に、大陸の方から入ってきた天敵のハエの一種に寄生されたのが原因とされています。
今回は「ミノムシ特集」みたいになってしまいました。
たまたまお店で見つけて、それが絶滅危惧種になっていたということに驚いたので、こんなことを書いてみました。