みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
にんじんが最盛期を迎えています。
美味しいニンジンがとってもお安くなっています。
旬の美味しいニンジンが、とても消費できる量じゃないくらいの大きな袋に詰められて、ビックリするような値段で売っていますよ!
そんなニンジンを豪雪地帯では、雪の下で冬を越させています。
山間地の豪雪地域では越冬野菜の保存方法としてこの方法が使われています。
ゆっくり静かな雪の下で越冬させニンジンに熟成を加えることで、ニンジン特有の臭みを取り除き、甘さが増しまろやかな味になるそうです。
青森県の「雪下ニンジンのジュース」を飲んだことがありますが、確かにとても甘くて臭みもなく、フルーツのようで美味しかったです。
雪の中は冷蔵庫とは違い、外気がマイナス10℃になっても凍ることはなく、一定の温度を保ちます。
冷蔵庫とは違い、湿度が高く、湿度の変化もありません。
水分がたっぷりの食感で、サクサクとした歯ごたえもあり、また糖度も上がることから、サラダやジュースなどの生食に最適なんです。
雪の下で越冬したニンジンは、甘みやうまみを感じる成分である「アスパラギン酸」「グリシン」「セリン」などのアミノ酸の含有量が大きく増加します。
また香り成分の「カリオフィレン」も増加することで、より美味しくなるんだそうです。
この原理を使い、野菜、果物、穀物、お酒、コーヒー豆などの他の食品の貯蔵にも有効性があるか研究が進められています。
旬のニンジンをニンジンジュースにしたらたくさん消費できるかな。