高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

Read Article

農業の理想と現実

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

「農業の理想と現実」

 

なんだか小難しいタイトル・・・

 

前回「畑を耕した」ということを話しました。

 

そこで思い出した話があったので、今回こんなタイトルになりました。

 

「農業」が取り上げられることが多くなり、人気も出て来ました。

 

「農業やってみたい!」

 

そんな人も増えています。

 

良いことです。

 

今までどちらかというと人気のない職業に当てはまっていたと思います。

 

どちらかというと地味です。

 

身近に「農業」と関わって来てない人にとっては、どんなものかがわかりません。

 

全く農業を知らない人が、理想やイメージ、雑誌に載っているオシャレな感じな農業女子みたいなものだけでその道に入ってしまうと、多分すぐ挫折すると思います。

 

実際そのようです。

 

「緑に囲まれた田舎でゆっくり農作業をしながら暮らしたい」

 

田舎暮らしも人気です。

 

想像する理想の世界はとてものどかな日々です。

 

しかし現実は大変です。

 

農業は自然相手です。

 

雨も降れば、風も吹く。

 

暑かったり、寒かったりは当たり前。

 

快適な季節はわずかです。

 

疲れます。

 

鍬を使ったことのない人は、すぐに体が痛くなります。

 

虫もたくさんいます。

 

毎日お世話をしないと虫に食われたり、枯れてしまったりします。

 

鳥や動物もいます。

 

趣味なら良いですが、少しでも収入目的があるなら、もし収穫がなければ収入もありません。

 

初めはお手伝いで良いのでどこかで経験を積まないと、なかなか大変な仕事だと思います。

 

今なら会社組織で運営している農業団体もあります。

 

理想の農作業と現実の農作業は違います。

 

実家には小さいながら、田んぼや畑があり、小さい頃からついて行ってその仕事を見ていました。

 

なので「農業」というものに興味はありました。

 

しかし、まだまだ農業がいまほど人気もない時でした。

 

大変なことも少しは知っていました。

 

農業への進路も少なからず考えてはいましたが、結局そこまでの意志の強さはなく、周りに流されてその後の進路は決めていたような気がします。

 

そんな僕は今、料理人として農産物と関わっていますが、農業への興味は増してきています。

 

農業ってすごく魅力のある仕事だなと思います。

 

しかし、それを職業にするとなると、覚悟も必要です。

 

やはり農業をどれだけ真剣にしたいのかという意志の強さや覚悟が必要だと思います。

 

料理の世界でも同じことが言えると思います。

 

メディアで格好良く振る舞うシェフの裏には、ものすごい努力と強い情熱があったからこそなんです。

 

農業にはもっと陽が当たるべきです。

 

もっと野菜の値段も上がってもいいんじゃないかと思います。

 

他が一斉に値上げをしている中、農産物はむしろ安くなっていたりします。

 

農業、漁業、畜産、林業

 

1次産業をもっと保護していかないと、日本の良いものが消滅していってしまうような気がします。

 

 

 

 

Return Top