みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「かりもり」の季節がやってきました。
「かりもり?」
緑色をした小ぶりな固い瓜です。
旬は7月〜8月夏ですが、早いものがすでに出回っています。
「かりもり」はよく粕漬けにされます。
僕が漬け物を好きになったのも、この「かりもりの粕漬け」がきっかけです。
祖母が毎年「かりもりの粕漬け」を漬けていました。
幼稚園や小学校の時に、その作業を横で見ていたのでよく覚えています。
かりもりを半分に切って、中の種をスプーンでくりぬいて、塩漬けにします。
水分を出したあとに、そのかりもりにべったりと酒粕を付けて、一枚一枚重ねながら漬け込んでいきました。
なので「奈良漬け」も大好きです。
「かりもり」は明治時代から濃尾平野で栽培されている漬け物用の白瓜の一種です。
別名「堅瓜(かたうり)」と言われ、非常に固い瓜なので、漬け物以外で食べられることはほとんどありません。
知多半島は古くから交通の利便がよく、醸造業が栄えた地域です。
最盛期には200を超える酒蔵があったそうです。
かりもりの生産が行われていた地域と近かったこともあり、これらの酒蔵から出る大量の酒粕を使った粕漬けが根付いたのではないかといわれています。
愛知県の伝統野菜にも認定されている「かりもり」です。
もちろん浅漬けでも美味しいですよ。
みなさんも食べてみてくださいね。