みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
枇杷が売っているのを見かけるようになりましたね。
アクが強いですが、みずみずしい枇杷はほんのり甘く美味しいですよね。
お庭に枇杷の木がある方や、お知り合いからいただいた枇杷の実がたくさんあるという方は、是非ジャムにしてください。
皮を剥いた枇杷はすぐに変色してしまうので、レモン水か塩水につけておきます。
半分に割り、種と薄皮を取り除いていきます。
枇杷の実の重さの50〜60%のグラニュー糖と一緒に煮ていきます。
途中ハンドミキサーをかけます。
初めにミキサーにかけると変色しやすいですので、その時は手早く作業してくださいね。
煮詰めていき、お好みの固さにしてください。
最後にレモン汁を入れて、ひと煮立ちさせたら完成です。
途中カレーのように突沸するので注意してください。
火にかける時間を短くすることで、香りと色と味が良くなります。
枇杷は
「初夏の訪れを告げる果実」
で、日本にも自生していたとされていますが、江戸時代に中国から伝わった品種をもとに栽培が本格化したそうです。
種が大きく食べられる部分が少ないと思われがちですが、実は食べられる部分の割合はバナナとほぼ一緒なんです!
なんと70%近くが可食部なんですよ。
逆にバナナってほとんど可食部と思いきや、皮の割合が多いんですね。
枇杷にはカロテンが豊富に含まれているため、高血圧や脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病予防の効果が期待できるといわれています。
枇杷の選び方は、果実のうぶ毛があり、軸がしっかりしているもの。
果皮に傷が無く、透き通ったような鮮やかなオレンジ色のものが良いですよ。
祖母が、
「庭に枇杷の木があると良くない」
と言っていたのを思い出しますが、実際どうなのか?
枇杷の優れた薬効に病人が減ってしまうのを恐れた医者が、
「枇杷の木を庭に植えると病人が出る(不幸になる)と流布し風説となった」
と言われている迷信があるそうです。
これにはいくつかの説があるそうですが、病人のいる家で薬代わりに育てていたことが逆説になって、
「枇杷の木は病気になる」
と言われたり、枇杷を利用して商売していた人が利益を守るために流布したともいわれています。
それくらい古くからその薬効は認められていたんですね。