みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
カボチャが少しずつ出始めてきました。
ニュージーランドやメキシコ産のカボチャも出回っているので、一年中目にしますね。
またカボチャは長期保存ができるので、「旬」もわかりづらいですよね。
それではカボチャの旬はいつでしょうか?
答えは「秋から冬」です。
「あれ?」
と思った方も多いかもしれませんね。
そうです、収穫できるのは真夏から初秋にかけての時期です。
普通「旬」と言えば、野菜が収穫できる時期ですね。
取れたてが美味しいですからね。
そかし、カボチャは収穫してすぐよりも、数ヶ月保管して追熟してからの方が美味しくなるんです。
「旬」は自然の中で育った食べ物がもっとも美味しく、栄養価が高い時期を指します。
ということから、カボチャの旬は夏から秋ではなく、秋から冬とされているんです。
さて、カボチャの言葉ですが、
「芝居蒟蒻芋南瓜(しばいこんにゃくいもかぼちゃ)」
この言葉は江戸時代に「女性の好きな物」を語呂がよいように並べたことからできました。
これは江戸時代の慣用句として定着しました。
また、
「いも・くり・なんきん」
という言葉を聞いたことがありますか?
本当は、
「いも・たこ・なんきん」
が正しいんです。
井原西鶴の作品中に出てくる言葉が元になっているようです。
「いも」はサツマイモではなく里芋という説もあります。
砂糖が高価だった江戸時代には、芋や南瓜といった安価で甘味のある野菜が、女性には人気だったようです。
ちなみに「いも・たこ・なんきん」は「里芋・蛸・南瓜」の煮物(炊き合わせ)や前菜盛りに使う料理名にもなっています。