みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回は江戸時代の庶民の食事のことを少し話しました。
今回は、「江戸で食べられていたお米」の話です。
江戸時代の江戸では白米を食べることができたんですよ!
何となく、
「玄米や麦を混ぜた麦飯、粟やヒエを混ぜたご飯を食べていたのかなあ?」
なんて思いますが、どうやら違ったようです。
江戸は将軍のお膝元であり、全国から年貢米などが集まってきました。
お米の流通システムも整備されていたため、長屋の住民でもよほどの貧乏人でない限り、精米した白米を食べることができたそうです。
「白米を食べられること」は、江戸っ子の自慢のひとつだったんです。
主食はご飯ですが、おかずはどんなものを食べていたんでしょうか?
人気があったのは、
・きんぴらごぼう
・煮豆
・切り干し大根
・昆布と油揚げの煮物
・ひじきの白和え
・小松菜のおひたし
などなど、今でも定番のメニューですね。
魚貝を使った物がたまにあったり、漬け物はいつもあったようです。
お味噌汁の具材は、「大根」「豆腐」「納豆」などが人気があったそうです。
そんな風に、江戸ではほとんどの人が白米を食べていたのに対し、農村では収穫した米のほとんどが年貢として徴収されてしまうため、白米を食べることなどはできなかったんです。
何だかなあ・・・とやり切れなくなりますね。
豪農などのお金持ちは食べられたようですが・・・
農民の食事として中心となったのは、少ないお米にヒエなどの雑穀や大根、里芋の茎を干したもの、サツマイモなどの野菜を入れたものだったそうです。
江戸の庶民より質素な食事をして、しかも農作業などの肉体労働が多かったんですから、力も出ませんよね。
そんな食事がきっと楽しみだったんでしょうね。
なんか、自分の食事をおろそかにしてるなあ・・・