みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回は料理のお魚は頭が「左」ということを話しました。
そして、左が頭は図鑑に載っている魚にも言えるんです!
みなさん、
「何でもいいから、魚の絵を描いて」
と、ご家族や友人に描いてもらってみてください。
ほとんどの人は、魚の頭が「左」で描いていると思います。
右利きの人は、左から右に絵を描くことが多いのも理由ですね。
さて、図鑑など魚の絵が載っているものをみてください。
図鑑は「左」が頭になっています。(カレイは例外ですよ。)
これには色々な説があります。
いくつか代表的なものをあげます。
* 日本の伝統的な考え方で、左側を上位とする「左上位 左優位」の考え方から。
* 「左上位」の考えから、尾頭付きの魚料理は頭は左。そこから「魚は左向き」という観念が定着していたことから。
* 魚の心臓が左よりなので、解剖図は左側が上になって描かれるため、標本図も同じように描かれた。
* 18世紀のドイツの魚類学者が作った魚類図鑑が、体の右側を解剖し、キレイな左側を図鑑に掲載していたため。
* 右利きの人が絵を描くとき、左から右に描くことが自然であるため。
図鑑の魚の頭が左というのは日本に限ったことではなく、世界的に言えることなので、「左上位」という日本の考えは当てはまらないかもしれません。
また魚の心臓が左寄りというのは珍しく、ほとんどが真ん中にあることから、解剖図の説も怪しいですね・・・
1956年に小学館から出版された図鑑には、「右」が頭の魚が多く描かれていました。
その後1972年に出版された図鑑は、全ての魚の頭は左に描かれていました。
となると、
「右利きの人が絵を描くとき、左から右に描くことが自然であるため」
という説が有力かと思います。
しかしながら専門家の答えは、
「ハッキリした理由はわからない」
だそうです・・・
え!こんな話題を話しておいて、答えが出ないとは・・・
すいません、はっきりした理由はわかりませんがでした・・・
でも「図鑑の魚は頭が左」というのは事実です!(笑)
というお話でした。