みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
みなさんは『ローゼル』って知っていますか?
ちょうど今の時期に花を咲かせて、実を付けます。
産直に行くと、生花コーナーに売っていますし、実だけを売っていたりします。
ちょうど今回のスタッフ「K」の生けた生け花は、この「ローゼル」を使っています。
それでは「ローゼル」ってどんな植物なのか?
ローゼルの花は「オクラ」そっくりです。(最後に写真を載せます)
確かに実も、オクラを短くして丸くしたような感じです。
実の色は、濃い赤色、ルビーレッド、真紅と言ったらいいですかねえ。
この実を、ハーブティにしたり、ジャムにしたりします。
赤色が濃く、酸味もあります。
赤色の成分は「アントシアニン系色素」で、抗酸化物質ポリフェノールの一種です。
血液をキレイにする効果や、のどの炎症を押さえる効果があるとされています。
風邪や喉を痛めた時に飲むと効果的なようです。
また、カリウムを多量に含んでいるので、利尿作用もあります。
なので、二日酔いやむくみの改善に効果が期待できます。
便秘、肌荒れ、疲れ目、美白などなど・・・
そんな美容効果もあるようです。
でもあまり知られていないですよね。
しかし歴史的には、古代インドやエジプトの王家では不老長寿の秘薬とされていたんです!
女性の美容には欠かせないものだったようです。
かのクレオパトラを愛用していたと伝えられているくらいです。
今で言うなら、美容サプリメントの代表だったそうです。
でも、「ローゼル」の実を見ただけでは、とても食べられるものとは思えません。
ハーブティーやジャムにして食べられていることを初めて聞いたときは、
「えぇ〜、これ食べられるの?」
と思いました。
実は硬いですからね・・・
実の付いた茎を、母親がある程度干して乾燥させていました。
そうすると、実の色はほとんど色があせず、キレイに残ります。
なのでドライフラワーのようにして使えます。
茎はオクラと同様に2mくらいの高さになりますよ。
上が「ローゼル」、下が「オクラ」です。
どうですか?
そっくりですよね!