みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「めちゃくちゃ青いじゃん!なんて言う花?」
そうスタッフ「K」に聞くと、
「え?菊だよ!」
という答え。
青色がすごくて、色に目がいってしまいました・・・
現在、店内には「青いキク」が飾ってあります。
「でも、青いキクってあったっけ?」
そう思われるかもしれません。
今飾ってあるものは、色素を吸わせて色付けしたものです。
写真で見ると、合成写真のように見え、青いキクが飛び出しているようにも見えます。(最後に載せてあります)
2017年・・・青いキクが誕生しました。
実はこのニュースは、世界に驚きを与えるくらい、ものすごいニュースだったんです。
花の色は、「白」「赤」「黄」「ピンク」など多彩ですね。
でも、市販されている花全体で「青い花」の割合は、わずか2〜3%しかありません。
「青系」とされる紫色の花でも、6〜7%に過ぎません。
世界中の研究者が、約1世紀にわたって花の色の研究を行っています。
また多くの研究者が、青い花の開発に情熱を傾けてきました。
それくらい「青い花」を誕生させるのは難しいんです。
キクは日本の 切り花の出荷量のどれくらいの割合を占めていると思いますか?
な、なんと!・・・全体の約4割を占めているんです。
半分まではいかないですが、花が5本あったら2本は「キク」ということになりますね。
多くの種類の花の中で、そんなに高い割合を占める「菊」は「桜」と共に「国花」でもあります。
キクは色も多彩ですが、「青系」の花色はありませんでした。
キクは青い色素を持たないばかりか、青い花をもつ近縁野生種も存在しません。
従来は育種方法という、交配による品種改良をしていき、新しい色などを生み出していきますが、「青いキク」の誕生には、遺伝子組み換え技術を用いた研究開発を行って生まれた色なんだそうです。
キクは、みなさんが想像するオーソドックスな花のキクだけでなく、洋風の種類もあったり、花色も多彩なので、
「地味」とか「仏花」みたいなイメージは払拭してください。
「これもキクなの!」
と思ってしまう種類もありますよ。
そしてこれが色素を吸わせたキクです。
スゴい色!
「菊」じゃないみたいですよね!