みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
北風が強い日が多いですね。
体感温度も下がり、より寒く感じます。
しかし、この「風」が美味しさの決め手となる食べ物があります。
現在お隣の刈谷市では、特産の「切り干し大根」作りが最盛期を迎えています。
地元の青首大根を使い、「切り干し大根」を作るのが冬の風物詩となっています。
みなさん、切り干し大根の作り方はご存知でしょうか?
それほど難しくないですよ。
細切りにした大根を網の上に広げて、天日干しにするだけです。
しかし、ここで重要なのは「風」です。
いくら天気が良くても、「風」が吹かずに何日も干しておくと味が落ちます。
その点で、この刈谷市をはじめとする西三河南部地域は、「伊吹おろし」と呼ばれる冷たい北西の風が吹きます。
この乾燥した冷たい風に2日間ほど干すことで、「甘味」と「旨味」が凝縮したおいしい切り干し大根ができ上がります。
先日、天気が良く風の強い日に、母親が
「今日は風が強いから、切り干し大根をつくるかな!」
と張り切って、寒い中、大根を何本も千切りにする道具で細切り大根を作り、網の上に乗せて作っていました。
一日中風が吹いていたので、夕方にはかなり乾いて、網いっぱいに干してあった大根が5分の1くらいの細さになっていました。
次の日にはでき上がっていたので、たぶん美味しい「切り干し大根」になったと思います。
そんな「切り干し大根」には、「カルシウム」「カリウム」「鉄」「食物繊維」などの栄養素が含まれています。
水分が少ないだけに、生の大根自体より栄養素は凝縮されています。
また保存食としても活躍してくれます。
今は大根が安く手に入れられるので、切り干し大根にして保存しておけば、いつでも手軽に食べることが出来ますよ。
大根の収穫前の写真です。(10月下旬)