高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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甘納豆って、なんで「納豆」なの?

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

落花生の「甘納豆」をいただきました。

 

落花生の甘納豆は珍しいですね。

 

初めて食べました。

 

豆好きの僕にとっては大変美味でした!(笑)

 

みなさん「甘納豆」はお好きですか?

 

僕は大好きです!

 

若い子は、もしかすると食べたことない子もいるかもしれませんね。

 

今は他にもたくさんのスイーツがありますからね。

 

僕は祖父母と住んでいたので、こうした和菓子は身の回りにいつもあったので、年寄りくさい物(もうそんな年になりますが・・・)が小さい頃から好きでした。

 

食べ物はもちろん、甘い物もです。

 

甘納豆を始め、まんじゅう、かりんとう、干しいも、蒸かし芋、芋ケンピ、黒糖ういろう、げんこつ飴、らくがん・・・

 

でも干し柿はちょっと苦手ですが・・・

 

そんな甘納豆ですが、どうして「納豆」とつくんでしょうか?

 

「納豆」と言うと、甘いイメージはないですよね。

 

甘納豆とは、豆などの素材を、密(砂糖)漬けした和菓子です。

 

江戸時代後期に幕末の江戸で発明されたそうです。

 

当時、煮ても皮が破れない(腹が切れない=切腹しない)ので、めでたい豆として赤飯に使われていた大角豆(ささげ豆)が、菓子の原料としては注目されず、値段も安かったことに目をつけた菓子職人が、

 

「庶民にとって、より手軽でおいしい菓子が作れないものか」

 

と作ったお菓子なんです。

 

砂糖を振りかけた様子が雪のように見えることから、元来の菓銘を「淡雪(あわゆき)」といいます。

 

こうした密漬けは、伝統的な食品保存技術のひとつです。

 

密漬け菓子はヨーロッパでも発達しています。

 

みなさんご存知のイタリアの「マロングラッセ」、フランスの「フリュイ・コンフィ(果物の密漬け)」、スミレやバラなどの花の密漬けもあります。

 

日本でも、豆だけでなく、栗やサツマイモを使う定番のお菓子もありますが、甘納豆のように「豆」を使うのは日本独自のもので、世界に誇る日本の食文化といえます。

 

そして「なぜ納豆と付くのか?」ですが、実は一般的な納豆(糸引き)とは、無関係です。

 

「納豆」と付くから発酵食品ではありませんよ・・・

 

「納豆」には2種類あり、糸引き納豆(納豆菌による発酵)と、塩辛納豆(麹菌による発酵)です。

 

甘納豆の由来になったのは後者で、名前の通り塩味があり、味噌に近い食品です。

 

今でも、京都では大徳寺納豆や一休寺納豆が有名です。

 

甘納豆が発明された当時の江戸では、「浜納豆」(浜松で作られた塩辛納豆)が有名で、これをもじって「甘名納糖(あまななっとう)」と命名されました。

 

これが訛って「甘納豆」になったということなんです。

 

「え!そんな感じで付けられたの!」

 

という印象ですね。

 

江戸時代は「言葉遊び」や「ダジャレ」が多く見られますね。

 

江戸の人達は今以上に「オヤジギャグ」を言っていたのかもしれませんね。(笑)

 

落花生の甘納豆です。

 

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