みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
店頭で「山菜」を目にするようになりました。
よく見かけるのは、「ふきのとう」「たらの芽」「うど」「わらび」「こごみ」などですね。
西三河は思いっきり濃尾平野ですから、山菜はあまり馴染みがないかもしれませんね。
僕もほとんど食べたことがありませんでした。
稲武に親戚がいたので、「ぜんまい」や「わらび」を採りに行った思い出があります。
「山菜」というと、やはり「天ぷら」が美味しいですね。
そんな「山菜」は、なんと5000年以上前の縄文人も口にしていたと言うから驚きですが、それくらい前から日本には自生していたということになりますね。
それくらい日本人とは切っても切れない食べ物なんですね。
縄文遺跡の三内丸山遺跡(青森市)から、たらの芽の種が発見されたくらいです。
縄文人は土器を使い山菜のアク抜きや塩漬けまでしていたといいます。
日本最古の歌集「万葉集」には27種もの山菜が登場しています。
奈良時代の人々はそれくらい多くの山菜を食べていたんです。
さらに江戸時代には、天候不順で米や野菜が不作の時にも、天災に強い山菜が多くの人々の命を救ったという記録も残っています。
もちろん昭和になっても戦時中や戦後の食糧難の時期にも、多くの人が山菜によって命を救われたということです。
今では「野菜」が主役となり、山菜は口にすることも少なくなりましたが、やはり「山菜は美味しい」と思うのは、日本人の体に昔の記憶が残っているからなんでしょうね。
山菜の天ぷらはもちろん美味しくて大好きですが、僕は「ふきのとう」で作った「ふきみそ」が大好きです。
みなさん、今の季節にしか食べられない山菜を食べてみてはいかがでしょうか。