みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「ドルチェ」という言葉を聞いたことがありますか?
たぶんあると思います。
何語かわかりますか?
「イタリア語」です。
最近では「デザート」「スイーツ」「デセール」「ドルチェ」「ソルベ」「ジェラート」・・・・
カタカナ文字が色々あって、「お菓子なのか、アイスクリームなのか?」「どんなものか?」「何語なのか?」「どう違うのか?」・・・
甘いものなんだろうなあ・・・
それくらいは、何となくわかると思いますが、それぞれを説明してと言われると、
「???・・・」
となってしまうかもしれませんね。
イタリアンのお店にいくと、「ドルチェ dolce」という言葉が書かれています。
「デザート dessert」のことですね。
イタリアンでは、デザートのことは「ドルチェ」といっています。
フレンチでは「デセール dessert」といいます。
本来「ドルチェ dolce」の意味は
「甘い」「やわらかい」「やさしい」
というような意味になります。
ラテン語の「dulcis ドゥルチス」(甘美な・甘い)に由来しています。
日本で言うところの「甘味」にあたり、甘い食べ物を総称して「ドルチェ」と呼んでいるんです。
イタリアの長い歴史の中で、ドイツやオーストリア、アラブやスペイン、ギリシアなど色々な地域から影響を受けているようです。
有名なイタリアン・ドルチェをいくつか紹介しますね。
まずはなんといっても、日本中で知らない人はいないくらいに有名になった「ティラミス」です。
「私を幸せにして」という意味があります。
マスカルポーネチーズやエスプレッソを使い、しっとりとした口当たりで、甘さとほろ苦さが特徴のドルチェですね。
それから「パンナコッタ」も有名ですね。
生クリーム、牛乳、砂糖というシンプルな材料をゼラチンで固めた、コクのあるミルクプリンと言ったら安っぽくなるかもしれませんが、そんな感じのドルチェですね。
「パンナ」は「生クリーム」、「コッタ」は「煮る」
という意味があります。
それからイタリアといえば・・・「ジェラート」ですね。
特徴は「コクがあるのに軽い」ですよね。
一般的なアイスクリームと比べて空気の量が35%未満と少ないため、密度が濃く、味にコクがあるのが特徴です。
ちなみに市販のアイスクリームの空気量は60%以上のものが多いです。(少ないもので10%〜15%のものもあります)
ソフトクリームは30〜80%くらい、シャーベット系では20〜60%くらいになっているようです。
ちなみに、あの某有名アイスクリーム「ハーゲン◯ッツ」は25%くらいだといわれています。(別に隠す必要はないんですが・・・)
なるほど密度が高く濃厚でクリーミーなわけですね。
またジェラートは乳脂肪分が4〜8%で、一般的なアイスクリームの乳脂肪分よりもカロリーが低いのも魅力なんですよね。
最後に英語の「デザート dessert」の語源はフランス語の「デセール dessert」に由来しています。
この語源はフランス語の「desservir デセルヴィール」(食事を下げる・食卓を片付ける)に由来しています。
なんだか色々と書いてしまって、余計にややこしくなってしまいましたね・・・
最後にお題の答えですが、「ドルチェ」はイタリア語で、甘い物の総称ということです。