みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
冷やし中華の美味しい季節になってきました。
ところでみなさん、
「冷やし中華にマヨネーズをかけますか?」
「もちろんかける!」という方が多いのではないでしょうか。
でも、全国的には少数はなんですよ!
あるアンケート調査では、全国での「マヨネーズをかける派」は全体の25%でした。
4人に1人の割合ですね。
しかし、我が愛知県に限っていうと、「かける派」は約70%という結果でした。
同じ東海地方の三重・岐阜県ともに60%以上の高い比率でした。
またお隣、北陸地方の富山・福井県、そして滋賀県においても半数近い人が「かける派」と回答していました。
しかし、それ以外のほとんどの地域では「かけない派」が過半数を占めているんです。
ホテル時代に賄いで冷やし中華を食べた時に、他のみんなマヨネーズをかけないので、
「みんなかけないの?」
と自分だけかけていましたが、みんなは
「え〜・・・」
みたいな目で僕をみていたのを覚えています・・・(笑)
それでは、
「どうして愛知県は、冷やし中華にマヨネーズをかける人が多いのか?」
それは、愛知発祥のソウルフード的存在でもあるラーメンチェーン「スガキヤ」さんが発祥だと言われています。
理由は明らかではありませんが、
「1965年頃からスガキヤで提供されている冷やし中華には、マヨネーズが添えられていた」
という証言があるようです。
また、尾張から美濃地方にかけて展開していたおにぎり専門店チェーン「おにぎりの子の子(ねのこ)」(1990年代に廃業)さんでも、マヨネーズを添えた冷やし中華が販売されていたそうです。
そんなことから東海地方では、
「冷やし中華にマヨネーズをかける」
のが普通で、なくてはならないものとなったと考えられますね。
そんな「冷やし中華」の発祥は、東京神田の「揚子江菜館(ようすこうさいかん)」といわれています。
第二次世界大戦後に、2代目当主が、油をからませた蒸しそばを器に盛り、タケノコ、シイタケ、糸寒天、チャーシュー、錦糸卵をのせた「五色涼拌麺」を創作したとする説があり、そうしたことから「冷やし中華」発祥といわれる所以です。
このお店は、勤めていたホテルのすぐ近くにあり、何度か利用しました。
しかしこのお店の「冷やし中華」は一度しか食べたことはありません・・・
しかもそんなことは知らずに、先輩に連れられて食べに行ったので、後から「冷やし中華発祥のお店」と知って、
「もっとよく味わって食べればよかった・・・」
なんて思いましたが、そのとき食べたっきりになってしまいました・・・
もちろん「マヨネーズ」はのっていませんでしたよ・・・(笑)
(写真は約10年前のものです・・・値段は今ではかなり値上がりました・・・涙)