みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
みなさん、お寿司のネタは何か好きですか?
僕はコハダやアジなどの光り物、あとはアナゴや卵焼きも大好きです。
バッテラ(サバ寿司)も大好きです!
なので、自分で作ってたりしました。
それから忘れちゃいけないのが、
「かんぴょう」
です。
あの甘辛く炊いた「かんぴょう」が大好きなんです!
ちょっとワサビを付けて食べる「かんぴょう巻き」がいいですね!
そんな「かんぴょう」は何から出来ているのか?
答えは「夕顔」です。
夕顔の実を薄く、細く、長く削られ、干した物なんです。
夕顔の実は、冬瓜と同じように、ずんぐりと丸い「丸夕顔」と、長い円筒状になる「長夕顔」があります。
夕顔の実が野菜として食べられるようになったのは、苦みの少ない「丸夕顔」が伝えられてからと言われています。
夕顔はウリ科のつる性1年草です。
初夏に白い花が咲きます。
夕方に咲き、朝にはしぼんでしまうことが名前の由来となっています。
夕顔は、平安時代頃にはすでに栽培されていて、枕草子や源氏物語の中で作品の対象になってきました。
「かんぴょう(干瓢)」という名前は、夕顔の実が「ふくべ(瓢)」と呼ばれ、それをほ(干)したものだからです。
「かんぴょう」の産地として有名なのは栃木県ですが、滋賀県も古くからの産地なんです。
滋賀県内の甲賀市水口(みなくち)町がその産地となります。
旧東海道の50番目の宿場町、水口宿でもありました。
「水口のかんぴょう」は江戸時代から有名で、「水口でのかんぴょう干し」は安藤広重の浮世絵にもなっています。
また松尾芭蕉も訪れており、
「夕顔に かんぴょうむいて 遊びけり」
という句を詠んでいます。
「かんぴょうが大好き」という人はあまり聞きませんが、今まで作られ続けているということは、やはり好きな人は多いのではないかと思っています。
かくれ「かんぴょう好き」の人はいませんか?・・・
産直で売っていた「夕顔の実」です。めちゃくちゃ長くてビックリした!・・・