みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「ラフランス」「ルレクチエ」「バートレット」
といえば・・・
「洋梨(西洋梨)」です。
今の時期がちょうど旬になります。
品種によって時期は少しずつずれていますが、9月から12月までいろいろな品種が順番に出回っています。
「洋梨」と言ったら「ラフランス」というくらい、今やその美味しさと知名度はナンバーワンですね。
僕も初めて生の洋梨を食べたのが「ラフランス」で、その美味しさにビックリしました。
なにしろ缶詰の洋梨しか食べたことがありませんでしたからね・・・
桃のような梨のような、独特の何ともいえない初めての香りでした。
とてもみずみずしくて、歯ごたえがあるような感じですが、とても柔らかく、口の中で溶けるようでした。
ヨーロッパ原産のバラ科ナシ属の木になる果実の総称です。
日本の幸水や二十世紀は「和梨」、中国や東アジア原産の「中国梨」と並ぶ梨の分類です。
世界中には数千種類の洋梨の品種があるとされています。
その中で日本では20種類ほどが栽培されています。
国内で生産されている洋梨品種の栽培面積の上位は、
・1位 ラフランス 63.8%
・2位 ルレクチエ 9.5%
・3位 パートレット 5.9%
・4位 オーロラ 3.7%
・5位 ゼネラルレクラーク 3.6%
ラフランスは全国各地、日本国内で最も多く栽培されている品種です。
栽培地として有名なのは山形県です。
生産量や出荷量、栽培面積においても国内でダントツにトップです。
・1位 山形県 1万8,200トン
・2位 新潟県 2,110トン
・3位 青森県 1,870トン
山形県の国内シェアは68%にもなります。
洋梨で、たぶんみなさなんが困っているのは、
「食べごろ」
ではないでしょうか?
この中で、「ラフランスの食べごろの見分け方」について簡単に説明しますので、参考にしてください。
ラフランスの食べごろの見分け方が難しいのは、果皮の色が変化しないところです。
他の洋梨は、果皮が黄色になってきたりすることから、見た目で判断できますが、ラフランスに関してはそれが当てはまりません。
それではどうやって食べごろを判断するのか?・・・
それは「軸の周り」を見てください。
収穫直後は「軸の周り」はシワも無く張りがあります。
それが食べごろになると、軸の周りにシワが出てきます。
そして軸自体もしおれてくるんです。
あと、これはお店で売っているものではやってはいけませんが、軸の周りを軽く押すと、柔らかくなって少しヘコみます。
ちょうどアボカドも同じように確かめます。
ちなみにアボカドの和名は「鰐梨(ワニナシ)」です。
そして、実の下の部分が黄色くなってきて、少し茶褐色に変色するところも出てきます。
この2つの部分を確かめることもありますが、なんといっても、熟してくるとラフランスの甘い香りが立ち始めます。
果物は熟すと、「食べてくれ〜!」と言っているように、甘い香りが立ち始めるんです。
肉や魚を焼いていても、焼き上がるといい香りがしてきます。
煮込み料理もです。
お菓子を焼いていても、出来上がるといい香りがしてきます。
出来上がると「香り」が変わってきます。
みなさんも果物の香りを良く嗅いでみてくださいね。
きっと違いがわかると思いますよ。