みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
今は無き「すかいらーく」・・・
日本で初めて出来たファミリーレストランです。
1970年(昭和45年)・東京都府中市に第1号店が開店しました。
僕が初めてこの「すかいらーく」に入ったのが、小学生の時です。
旅行先でたまたまあった「すかいらーく」に入りました。
当時は「すかいらーく」のことなど知りません。
しばらくして大きくなってから、
「あ!これ小学生のとき行ったところだ!」
と、当時入ったお店が「すかいらーく」だったことを思い出しました。
父親がフォークの背にご飯を乗せて食べていたことを鮮明に覚えています。
もちろん僕も真似をしました。(笑)
「すかいらーく」の創業家は、信州に代々続く名門士族である横川家でした。
戦後のインフレで資産価値が激減し、生活苦に陥っていました。
当時の横川家には4人兄弟がいましたが、学校を卒業して就職しても長続きしない状況でした。
そこで4人で、これからどうしていくかを考えて、4人で起業しようとなったそうです。
1962年(昭和37年)に現在の西東京市にあるひばりが丘団地に「ことぶき食品」という食品スーパーをオープンさせました。
しかし、高度経済成長期であったこともあり、大型スーパーがどんどん進出したことで人気が取られてしまい、廃業となりました。
再び4人で考え、レストラン事業を手がけることに決めました。
アメリカに視察に出かけ、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、ミスタードーナツ、デニーズなどのチェーン店を見て回りました。
そこで学んだことは、
・車の時代がやってくる
・大きな駐車場を作る
・住宅地に近い主要道路に面した場所に店舗を構える
・年中無休にするか、朝から深夜まで営業する
・ベテラン調理師がいなくても料理を出すことが出来る
などの考えを出しました。
これは当時としては画期的な考えだったそうです。
そして、このレストランの名前ですが、「ことぶき食品」の創業地が府中市の「ひばりが丘団地」です。
府中市の市の鳥が「ひばり」でした。
両者に共通する「ひばり」の英語である「LARK・ラーク」を使い、「すかいらーく」と名前がつけられました。
第1号店が開店してから5年後にはなんと!店舗数が100を越えていたそうです!
バブル崩壊後は低価格の「ガスト」に名前は衣替えされましたが、運営会社は2016年に「すかいらーくホールディングス」となりました。