みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
キッチンペーパーのパッケージに、
「バガス50%使用」
と書いてありました。
「バガス」って何だ?
たぶん繊維質の何かなんだろうなあ・・・というのは想像できましたが、何だかわかませんでした。
「バガス」とは、サトウキビを圧縮したあとの搾りかすのことです。
砂糖を作るためにサトウキビから糖汁を搾り取り、あとに排出される大量の茎や葉などの繊維質のことをそう呼んでいます。
サトウキビは世界70カ国以上で栽培されており、年間12億トンも生産される世界第7位の農作物です。
そのうち1年間に排出されるバガスの量は、世界中で約1億トンにもなります。
バガスは、砂糖製造のボイラーを動かすための燃料や、紙の原料であるパルプとしての二次利用が盛んです。
現在、世界のバガスパルプの生産量は約370万トンとされています。
製紙パルプの1.8%を占めています。
ちなみに「バガス」はフランス語(Bagasse)です。
従来は廃棄物として処理されていたサトウキビの搾りかすを有効利用することになります。
紙だけではなく、食品容器にも使われています。
丈夫で、耐水性・耐油性が高く、可燃ゴミとして処理ができ、土の埋めてもバクテリアによって分解されるなどのメリットがありますが、ご飯が付きやすいことや耐水加工がされていても、完全に防ぐことはできないなどのデメリットもあります。
とはいうものの、木材パルプの代わりとして使用することで、森林伐採量を減らすことができるので、森林保護やCO2削減にも役立っているんです。
ペーパーレス時代と言われてはいても、やはり「紙」への依存度はまだまだ高いですからね。