みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
近頃「おにぎり専門店」が人気ですね。
若者の間でも「おにぎり」が流行るのは、若者社会で重要視されている「コスパ」だったり、「タイパ」だったりするともいわれていますね。
そんな「おにぎり」は、
「おにぎり」「おむすび」
という2つの言い方があります。
みなさんはどっち派ですか?
愛知では「おにぎり」が主だと思います。
この2つに何か違いがあるのか?
広辞苑によると、
・おにぎり(御握り)・・・にぎりめし。おむすび。
・おむすび(御結び)・・・握飯(にぎりめし)のこと。
とあります。
ちなみに、この中の「にぎりめし」に関しては、
「握り固めた飯。むすび。おにぎり」
とあります。
ということは、上の2つ(3つ)は同じものとなります。
日本の多くで「おにぎり」という呼び名が主流ですが、関東から東海道にかけては「おむすび」と呼ばれることが多いようです。(東日本は「おにぎり」、西日本が「おむすび」と言われていたり、その逆もありますので、ハッキリ断定できないようです。)
「おにぎり」「おむすび」は形に大きな違いはなく、神の力を授かるために米を山型(神の形)にしていると伝えられています。
また、丸いから「おにぎり」ではないということもなく、明確に「おにぎり」と「おむすび」の違いは定義されていません。
おにぎり、おむすびは弥生時代後半の遺跡である石川県杉谷の「チャノバタケ遺跡」から、日本最古のおにぎりが発見されています。
出土したおにぎりは「チマキ状の炭化米」と表現されているように真っ黒です。
尖った部分から神が降りて来るという信仰のもと、三角形に作られていて、現在のおにぎりの元になっているといわれています。
平安時代には「屯食(とんじき)」と呼ばれるおにぎりの元となるもち米で作られたごちそうが、ハレの日に食べられていました。
平安時代末期や鎌倉時代になると、ご飯を固く握ったおにぎりが兵糧(軍隊の食糧)として広まったといわれています。
また、畑仕事のお弁当代わりなどに携帯食として持ち出されるようになりました。
日本初の駅弁は、宇都宮駅で売られた弁当で、中身は黒ごまをご飯にまぶした梅干し入りのおにぎりだったそうです。
そんなおにぎりのことですが、東京の人気おにぎり店のおにぎりは、握っていませんでした。
どういうことかというと、軽く形を整えて、あとは海苔で巻いて崩れないようにしています。
空気を含ませるように、フワッと軽く3回程度形を整えて終わりです。
一度食べてみたいですね。
ギュッと握った昔ながらのおにぎりも美味しいですけどね!