みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
和菓子好きな僕ですが、寒い日に熱いお茶と食べる「たい焼き」や「大あんまき」などの「あんこ」が入ったお菓子が美味しいですね。
冷めてももちろん美味しいですが、焼きたての美味しさは格別です!
そんな「あんこ」の入ったお菓子で忘れてはならないのが「大判焼き」です。
小さい頃から「大あんまき」とともによく食べていました。
昔は近くのスーパーなどではどこでも売っていた「大判焼き」ですが、最近ではめっきり減ってしまいました。
「大あんまき」に比べるとお値打ちで手の出しやすい「大判焼き」なので、よく買ってきてくれましたし、もらったりすることも多かったような気がします。
最近では名古屋に行くと、必ずといっていいほど「御座候(ござそうろう)」を買ってきます。
「他にも色々あるだろう!」
と言われそうですが、買いやすい値段で、しかも美味しいのでつい沢山買ってしまいます・・・(笑)
その「大判焼き」は全国で呼び方が違いますね。
スタッフ「K」は「回転焼き」と言います。
「回転焼」「大判焼」「今川焼」「御座候」「太鼓焼」「おやき」「二重焼」「あじまん」「福福饅頭」・・・
と色々あるんです。
全国レベルでは「大判焼」が主流のようです。
この名称には、実は小説が関係しているそうなんです。
それまでは、小麦粉で作った皮であんこを挟んで焼いた丸い形のお菓子は「回転焼」と呼ばれていました。
昭和31〜33年ごろ、愛媛を舞台にした「大番」という小説がベストセラーになりました。
そこから着想を得た愛媛の「松山丸三」という会社が、従来よりサイズをひと回り大きくした回転焼きを「大番焼」と名付け、それを焼く機械を販売しようとしたそうです。
小説のタイトル「大番」をそのまま使うのでは芸がないと考え、大きなサイズ(判)という意味の「大判焼」に名称を変更したところ、これが評判になり、全国に広がったそうなんです。
「大判焼」に、そんな逸話があったとは知りませんでした・・・
名前はともかく、美味しくて全国どこでも人気のお菓子ですね。
写真は「大判焼」ではなく「大あんまき」です・・・