みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
ラーメンやうどん、寿司、牛丼など海外へ進出して成功を収めている日本の外食チェーンは多いですね。
日本の安心・安全なイメージや、チェーン店ゆえに国籍を問わず、誰が食べてもそこそこ美味しいことも成功の秘訣のようです。
ということからも、個性的な味のものは海外ではウケないともいわれています。
しかし、そんな定説を覆しているのが香港に出店した「味噌煮込みうどん」のお店です。
味噌煮込みうどんは八丁味噌などの「赤みそ」を使っていることから、個性の強い豆味噌に日本人でも苦手な人がいるくらいです。
それが海外へ行けば、受け入れられる可能性はさらに低くなります。
実際、タイに出店した名古屋の人気味噌カツ店は、その味がタイ人に受け入れられず閉店したということがありました。
とんかつは良いと思いますが、やはり「味噌」は受け入れられにくいんでしょうね。
にもかかわらず、香港で「味噌煮込みうどん」が大人気となっている理由は何でしょうか?
お店の入り口横にガラス張りの手打ちコーナーがあります。
作業工程を見せることで、職人の技を体感し、安心・安全もPRできたことが1つの要因のようです。
名古屋のお店にも東南アジアからの観光客は訪れていたそうです。
しかし名古屋では、まだ英語や中国語表記のメニューを置いている店も少なかったことから、そうした外国語のメニューを置くようにしたそうです。
また、外国人観光客向けに、うどんの手打ち体験を企画したりしていました。
さらに「ムスリム(イスラム教徒)」向けに情報を公開し、食べられるかどうかは自身の判断に委ねることをしていました。
そうしたことが評判を呼び、今でも月に600人のムスリムが訪れているそうです。
「香港」と「味噌煮込みうどん」という組み合わせは以外ですが、名古屋めしが海外でも受け入れられているというのは嬉しいですね。