みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「脱水ケーキ」「あんこ」「まんじゅう」「くり粉」って何でしょう?
なんだか和菓子に関係あるのかなあ?・・・
そんな感じですが、実は「建設現場で使われる専門用語」なんです。
「脱水ケーキ」とは、泥水を濾過したあとに水分を絞りきったもののことです。
「あんこ」は、詰め物として中に入れるもののことで、例えばダイナマイトの詰め物などのことをこう呼びます。
「まんじゅう」は、鉄骨を建てるときに、高さを調節するモルタルのことです。
「くり粉」は、削岩機という大きなドリルで岩盤やコンクリートに穴をあけたときに出てくる粉のことです。
この他にも、「バナナ曲線」「セメントミルク」「シュー」など、お菓子用語のような、甘い物を想像してしまう専門用語が色々あるそうです。
また建設現場で最も多く使われる資材のひとつである「コンクリート」は、セメントに砂利や砂、品質を保つための薬、水で練り混ぜて作ります。
ある実験で水の代わりにある飲み物を入れてみました。
最もコンクリートが硬くなったのは次のうちどれか?
1・「ビール」
2・「焼酎」
3・「甘いミルクコーヒー」
答えは・・・
2・「焼酎」です。
コンクリートの硬さに影響しているのは「糖分」なんです。
糖分があるとセメントの周りに膜が張って、固まりにくくなります。
上の3つのうち「焼酎」だけが糖分が入っていませんでした。
とはいうものの、「焼酎」で作ったコンクリートの強度は、「水」で作ったものの半分の強度しかありませんでした。
さらに、「ビール」や「ミルクコーヒー」を使って作ったコンクリートの強度は、水に比べわずか1パーセントほどの強度しか出せないんだそうです。
コンクリートを固める最適な液体は「水」だったんですね。