みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
桜の声を聞くと食べたくなるものがあります。
「桜餅」です。
関西風の別名「道明寺」と、関東風の別名「長明寺」がありますね。
僕は「桜餅」といえば、もち米のつぶつぶが残る「道明寺」しか知りませんでした。
なので、「桜餅」=「道明寺」でした。
関東風の桜餅である「長明寺」を知ったのは、大人になってからです。
「道明寺」は、蒸したもち米を乾燥させてから荒くひいた「道明寺粉」を使って作った生地の中にあんこを包み、塩漬けした桜の葉で巻いものです。
「長明寺」は、白玉粉を加え薄く焼き上げた生地にであんこを巻いてから、桜の葉で巻いたものです。
そもそも桜餅は、江戸時代、隅田川のほとりに建つ長明寺の門番であった山本新六が考案したといわれています。
新六は大量に落ちてくる桜の葉を利用できないかと考え、塩漬けにして餅を巻いて売り出したところ大変な評判となり、それが全国へと広まっていきました。
対して大阪を含む関西では、道明寺粉を使って作る桜餅が主流です。
和菓子によく用いられる道明寺粉は、1000年以上も昔に大阪・藤井寺市にある道明寺で初めて作られ、保存食として重宝されていたそうです。
ちなみに僕は桜の葉も一緒に食べるのが好きですね。
あの塩気と香りが甘いあんことよく合いますね。
花より団子です。(笑)