みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
イチゴが旬を迎えて値段も下がってきていますが、6月になるとかなり少なくなって値段も上がってくると思います。
メロンも旬を迎えています。
これからイチジクやビワ、サクランボ、ブドウ、モモなどの果物が次々に出荷されて、店頭が賑やかになってきます。
そんな中、夏の代名詞とも言える「スイカ」が出荷のピークを迎えていると聞きました。
「え!スイカでしょ!まだ梅雨も来てないよ!」
なんて思いましたが、確かに店頭にはすでにスイカが並んでいます。
実は現在出荷のピークを迎えているのは、熊本県産の「ハウススイカ」なんです。
これから産地は夏に向かって北上していきます。
日本のスイカの名産地は全国にもあります。
熊本、鳥取、愛知、千葉、石川、長野、山形、秋田といった具合に、気候に合わせて産地が北上していきます。
スイカの原産地は南アフリカの中央部とされています。
紀元前4000年代のエジプトの壁画にもスイカが描かれているほど昔から食べられていたんです。
そこからヨーロッパ、アジアと世界中に広がり、日本に伝わったのは17世紀頃と言われています。
そんなスイカは冷やした方が美味しく食べられますが、冷やし過ぎると甘さを弱く感じてしまうので、あまり冷たすぎるのも良くないそうです。
オススメはだいたい15度くらいです。
冷蔵庫内は10度以下くらいなので、出してから3分くらい経つとちょうど良い温度になります。
昔は井戸水で冷やしていたようですが、日本ではだいたい水温は16〜18度くらいだそうです。
なので、井戸水に浸けておけば、15度くらいになってくれるので、美味しく食べられるということですね。
井戸水は年間の温度差も1度以内なんだそうです。
余談ですが、深さが数mの浅い井戸では、年間の温度差の影響を受け、逆に100mを越える深い井戸では、地温の上昇により年間の水温差はありませんが、段々と高くなるそうです。
スイカに限らず、果物全般に冷やし過ぎでは無い方が、甘さをより感じられ美味しく食べられると思います。