みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「梨」の季節ですね。
シャリシャリした食感、みずみずしい味わいと香り。
古くは日本書紀にも栽培記録が残っています。
江戸時代には約150種類もの品種が栽培されていたそうです。
梨特有のザラザラした果肉に含まれているのは、石細胞(せきさいぼう)と呼ばれる繊維の塊です。
「リグニン」「ペントザン」という難消化性の繊維で体内に入ると食物繊維と同じ働きをします。
梨の甘さは、果糖(フルクトース)やゾルビトール(糖アルコールの一種)によるもので、実はゾルビートにも整腸作用があります。
なので、便通の改善に梨を食べるのもいいんです。
カロリーも低く、梨1個に含まれるエネルギーは97kcalで、リンゴ1個あたりが111kcalなので、それより控えめとなります。
また、梨はタンパク質を分解する酵素「プロテアーゼ」を含んでいるので、消化を助けてくれます。
ということは、肉料理の後のデザートは梨がおすすめですね!!
韓国料理にも梨はよく使われますね。
冷麺のトッピング、焼肉のタレにすりおろした梨を加えたりしますね。
さらに、梨には疲労回復を促すリンゴ酸とクエン酸や、アミノ酸の一種でエネルギー代謝を高めて疲労回復を促進するアスパラギン酸が含まれています。
また、前出のソルビトールには、のどの炎症をやわらげる働きもあります。
不足するとダルさをカリウムも含まれているため、夏の疲れなどが出やすい初秋にはピッタリのフルーツです。
やはり、旬のものを食べるということは、体にとってもいいんですね!