みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
シャインマスカットが店頭にたくさん並んでいます。
以前より値段も安く手に入れることができています。
とは言え安くはありませんが・・・
近年、生産量が急増しています。
需要と供給のバランスで、値段もこなれてきたのだと思います。
数年前までは、巨峰やピオーネが店頭にたくさん並んでいましたが、いまではシャインマスカットにその座を奪われています。
ハウスものは6月下旬〜8月上旬、露地もの8月中旬〜10月下旬が主な旬になります。
なので、そろそろ店頭からも姿を消しつつあります。
シャインマスカットの魅力は、食感や甘味、香りの良さだけでなく、なんといっても食べやすさですね。
種が無く、皮ごとパリっと食べられて、日持ちもします。
このように、食べる側にとっても魅力的なことが多いだけでなく、生産者にとっても人気なんです。
シャインマスカットは裂果しにくく、病気に強く、着色しやすい品種です。
そんなことも生産量が増えた要因なのでしょう。
ブドウは大きく「欧州ブドウ」と「米国ブドウ」のふたつに分けられ、それぞれ長所と短所があります。
シャインマスカットは安芸津21号(欧州雑種)×白南(欧州ブドウ)の掛け合わせで生まれました、両者のいいところを併せ持った品種なんです。
シャインマスカットは熟すにつれて、果皮が濃緑〜緑〜黄緑〜黄色に変化しています。
見た目は緑色の方がキレイですが、黄色っぽくなった方が甘さは強くなります。
逆に香りは緑色の方が豊かで、黄色くなってくると香りは薄くなります。
また、果皮にシミのような模様が現れることがありますが、これは「かすり症」と呼ばれるもので、成熟するにつれて発生率が高くなるものです。
見た目が良くないので敬遠されがちですが、味には影響ないので心配はありません。
むしろ熟している証拠と捉えてください。
シャインマスカットは美味しいんですが、他にもおいしいブドウはたくさんありますので、色々試してくださいね。(ブドウの時期はもう終わりに近いですが・・・)