みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
もうすぐアサリの季節になりますが、近年漁獲量は激減して、地元三河湾でとれるアサリを口にすることも少なくなりました。
潮干狩りができる場所もほとんど無いのではないでしょうか・・・
毎年、家族や親戚がとってくるアサリが楽しみでした。
三河湾でとれたアサリは、身がパンパンに詰まって、火を入れても縮まらず、出汁もよく出て、最高においしいアサリなんです。
地元のアサリを食べたら、他のアサリは食べられません!
それくらいおいしいんです!!
よく味噌汁のしていましたが、もちろん出汁は要りません!
水から茹でて、味噌を溶くだけ!
ネギを少し入れてもおいしいです!!
アサリのうま味がたっぷり出た味噌汁は、本当においしいです。
小さい頃は、それほど味噌汁は好きではありませんでしたが、このアサリの味噌汁だけは大好きでした。
そんなアサリの出汁を使っているのが、「ガマゴリうどん」なんです。
10数年前に生まれた、蒲郡のご当地グルメです。
「がまごおりうどん」ではなく「ガマゴリうどん」です。
蒲郡市を舞台にした映画のロケの最中に、関係者さん達に振る舞ったうどんが始まりだったそうです。
そのおいしさは、「全国ご当地うどんサミット」で過去2回もグランプリを獲得しているほどです。
「ガマゴリうどん」には、五箇条の定義まであります。
第一条 アサリは原則として三河湾産を使用し、一人前に五個以上提供すること。ただし、量が少ない場合はその理由を伝えること
第二条 アサリダシをしっかり取り、提供すること
第三条 原則としてしょうゆ味とする。ただし、創意工夫を認める
第四条 蒲郡産の一品を使用していること(ごま、油、練り物、ニギス、メヒカリ等)
第五条 具にはワカメを入れること
以上五箇条が定義となるそうです。
なんといってもアサリの出汁のうま味が特徴です。
ただ近年は三河湾産のアサリの調達が難しくなり、他地域のものを使用せざるを得ない状況なんだそうです。
それに加え、アサリ自体の調達コストも上がってきているそうです。
地元の関係者の方々は、「アサリ出汁の料理は地域の大切な食文化のひとつ」ということで、「「ガマゴリうどん」の提供を通じて多くの方に喜んでもらい、蒲郡を知って欲しい」と語っているそうです。
三河湾のアサリは絶対に守っていきたいですね!
写真は「スダレガイ」です。