みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
僕は牛乳が大好きです。
大人になってからも毎日飲んでいます。
中学生の頃にもっと飲んでおけば、もうちょっと背が伸びたかな?・・・と思っています。(笑)
そんな「牛乳が美味しい季節」ってあるんでしょうか?
一年中同じ味のような気もしますが・・・
当然ながら店頭に並ぶ牛乳は一年中同じような味になるよう成分を調整していることもあります。
「成分無調整」とあれば、季節のよって少しばかり違いが出てくるということです。
牛乳の原料である生乳に含まれる乳脂肪やタンパク質などの成分は季節によって違いが出てきます。
乳牛も生き物ですから、当然のようにエサや気候によって体調は変化するため、とれる乳も季節のよって変化します。
乳牛は暑さに弱いので、気温の上がる夏場は体力が落ちて出す乳の量が減少し、逆に冬場から春先にかけて増加します。
また、冬は生乳に含まれる乳脂肪やタンパク質などの成分も増加するため、牛乳のコクが増加します。
冬は水分を摂らなくなる傾向にあるので、濃い乳になるそうです。
対して夏は水を多く飲むため、乳がやや薄くなるようです。
また、エサに関しても季節によって違うために、とれる乳にも違いが出てくるんです。
夏は生の青草を食べますが、冬は基本的に貯蔵しておいた水分の少ない干し草を食べます。
夏は水分が多く、脂肪分の少ない乳、冬は夏よりも水分の少ない、脂肪分の多い乳がとれるということになります。
というわけで、乳脂肪分のバランスが良いのは春と秋のようです。
その中でも春は乳量が一年で一番多い季節なんです!
3月から5月にかけてピークになり、6月以降は急激に減っていきます。
ピーク時には、一日あたり牛乳パック200mlが1.1億本分にもなるそうです。
ということで、「牛乳が美味しい季節」は、コクのある牛乳が好きな方は「冬」、バランスの良い牛乳が好きな方は「春と秋」というのが答えかもしれませんね。