みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
和食で出汁を取るのに「かつお節」がもっとも有名ですが、「煮干し」で取る出汁も美味しいですよね。
僕はどちらかというと「煮干し」の方が馴染みがあります。
昔から「出汁を取る」のは「煮干し」でした。
なので、煮干しの出汁は大好きです。
同じようなものに「いりこ」があります。
見たことがありますでしょうか?
両方共に同じような小魚です。
「同じようなものだけど、なにが違うのかなあ?」
「見た目はほとんど変わらないようだけど、魚の種類が違うのか?それとも作り方が違ったりするのかなあ?」
この2つは何が違うんでしょうか?
答えは、この2つは同じものなんです。
実はこの2つは地域によって呼び方が違うんです。
主に西日本では「いりこ」、東日本では「煮干し」と呼ばれています。
なんだか「いりこ」と言った方が上等そうに聞こえるのは僕だけでしょうか・・・
煮干し(いりこ)の作り方は、読んで字のごとくではありませんが、小魚を煮てから乾燥させて作ります。
煮干し(いりこ)の原料となる魚は、「まいわし」「かたくちいわし」「とびうお(あご)」などがあります。
家庭で使う煮干しのほとんどが「かたくちいわし」を原料としています。
煮干し出汁の取り方は、基本的には頭とワタを取り、水から煮出す方法が一般的です。
頭とワタを取り除くことで、雑味や臭みを軽減することができます。
僕自身は家庭では、そんな頭やワタもそのままでもいいと思っています。
面倒ですし、そこからも出汁がとれるので・・・
またもっと手抜きの出汁の取り方は、そのまま水に入れて一晩冷蔵庫に入れておけば、出汁がとれます。
今では「魚粉」という粉末状になったものがあるので、それを袋に入れて水に入れておけば、より出汁がしっかり取れますし、さらに手抜きのやり方は、出来上がりに「魚粉」を入れるといいですよ。(ただ口当たりが少し悪くなりますが)
かつお節に比べると、少々魚感が強く感じる「煮干し(いりこ)」ですが、とても美味しい出汁が取れます。
それほど手間もかからないので、一度試してみてください。
ちなみに高級なものはめちゃくちゃ高いですよ!・・・
写真は鶏の出汁ですが・・・