みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
UCC上島珈琲が水素のみを熱源とし焙煎した水素焙煎コーヒー製品を発売しました。
ただし数量限定品としているそうです。
レギュラーコーヒー製造の主力工場「UCC富士工場」にて世界で初めて水素焙煎コーヒーの量産を開始し、カーボンニュートラルを推進するとともに、おいしさも向上させるということです。
ちなみにカーボンニュートラルとは、人為的な活動によって排出される温室効果ガス(CO2など)の量と、森林や海洋などの自然界での吸収量、または技術によって除去する量を釣り合わせることで、温室効果ガス排出量を全体としてゼロにする取り組みです。
UCCでは、2040年までにカーボンニュートラルを実現することが目標となっており、そのための大きな第一歩だと述べています。
水素焙煎コーヒーとは、コーヒーを焙煎する際の熱源に、一般的なガスではなく水素を使用したコーヒーのことです。
バーナーで水素を燃やして発生した熱風を焙煎釜に送ることで焙煎します。
水素を使うことで環境への配慮だけでなく、味わいにおいても良いことがあるようです。
水素は最小燃焼単位が小さいため、ガスでは出せない極弱火を出せたり、ガスでは難しい穏やか緩やかな温度変化をつけたりすることが可能となります。
ゆえに、例えば「甘みを引き出せる温度帯」や「雑味を低減する温度帯」といった特定の温度帯で、長く焙煎することができ、豆の特性に応じてその良さをより引き出すことができるようになります。
美味しくなって、地球にも優しいとは、期待ができますね。
今後「水素焙煎」という言葉をよく耳にするようになるかもしれませんね。