高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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実は名古屋生まれの「助六」

みなさんこんにちは、シェフ「H」です。

 

今ではすっかり全国でも有名になった「名古屋めし」

 

「味噌カツ」「きしめん」「ひつまぶし」「天むす」「手羽先」「味噌煮込みうどん」「あんかけスパゲティ」「どて煮」などなど・・・

 

どれも馴染みのある食べ物です。

 

「茶色い食べ物ばかり」ともいわれますが、いいじゃないですか!美味しいんですから!!

 

そんな「名古屋発祥」で全国区になった食べ物なんですが、あまり知られていないものがあります。

 

それが「助六ずし」です。

 

そうです、「いなり寿司」「巻き寿司」が一緒に入っているお寿司です。

 

今ではお寿司の中でも、定番中の定番ですね。

 

なんとなく「江戸」(東京)で生まれたお寿司のような気がしますが、そうではないんです。

 

歌舞伎の演目「助六」の主人公の恋人が「揚巻(あげまき)」という名だったことから、

 

「揚げ」を「油揚げ」、「巻き」を「巻き寿司」

 

と懸けて「助六」と呼ばれるようになりました。

 

これは、明治時代に名古屋・熱田で芝居小屋が懸けられた際に生まれたということです。

 

歌舞伎役者の四代目「助高屋高助」がひいき筋から、「いなり寿司とのり巻き」の差し入れを受け取った際に、

 

「揚げと巻きで、助六だな」

 

とシャレを言ったことがきっかけで、一気に広まったとされています。

 

また、江戸時代後期に喜田川守貞が著した「近世風俗志」には、いなり寿司が天保年間(1830〜44年)に流行したが、発祥は尾張だと紹介されているそうです。

 

「いなり寿司」は名古屋の他、豊川稲荷(愛知県豊川市)の門前町が発祥ともされているそうです。

 

どういう訳か、「いなり寿司」が名古屋発祥というのは、あまり聞かない話ですね・・・

 

 

 

 

 

 

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