みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
フレンチにバターは欠かせません!
今では、バターを全く使わないフレンチや、バターを極力使わなかったり、代わりに色々な種類のオイルを使う料理があったりして、もはやフレンチベースの無国籍料理のようになっていたりします。
それでもやはりフレンチにバターは欠かせません!
お菓子もまた然りです。
ではそのバターですが、題名にある通り料理において基本は「無塩バター」です。
ご家庭ではたぶんほとんどの方が「有塩バター」を使われていると思います。
そして、冷蔵庫の片隅に、いつ買ったか忘れ去られてあまり使われていないバターがあるかもしれませんね。
さてそのバターについてちょっとだけお話ししたいと思います。
現在サリューでは2種類のバターを使用しています。
地元三河豊橋の中央製乳の無塩バターと、雪印メグミルクの無塩バターです。
同じ無塩バターと言っても、実はこんなに違うんです!
何が違うって、見た目から。色が全然違いますよね。
パッケージの文字の色じゃないですよ!
ほら!色が全然違いますよね!
夏と冬ではえさの関係や乳脂肪分の関係で少し色が違ったりしますが、これは製法の違いがおおきくかかわってきます。もちろん味も全然違います。
実はこの中央製乳の無塩バターは、昔ながらの「チャーン製法」と呼ばれる製法で作られています。
これは「チャーン」と呼ばれる容器に入れ、撹拌して作る製法です。
手間がかかるため、大量にバターを製造する大手は「連続式製造機」を利用して、撹拌、水洗、加塩、練圧を機械で連続に行っているそうです。
ちなみに味はと言うと、あっさりして軽い感じです。と言うと物足りないような感じを受けますが、きちんとバターの風味やコクもありすごく美味しいです。しつこくなくさらっとしているので、バターくさい感じはありません。
白っぽい色や、あっさりしているのにしっかりコクと美味しさがあるのはところは、「カルピスバター」に似ていると思います。
他に「発酵バター」というものがありますが、もしかすると独特な香りがあるので、好き嫌いがあるかもしれません。
今のところ手に入りやすいのでこの2種類を使用しています。
まだまだ話はつきませんが、今回はこのへんで。
最後に今日の仕入れの最中にあまりにも天気が良かったので、農道のど真ん中で一枚。