高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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山の上ホテル 営業再開に向けて

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

金曜日の夜、営業後に仕込みをしているとスタッフ「K」から連絡が来ました。

 

「こんなニュースが出てるよ」

 

添付されていたのは、

 

「明治大が山の上ホテルを取得」

 

こんなニュースでした。

 

「え〜〜〜!!」

 

という驚きと共に、

 

「やっぱりそうなったか・・・」

 

というようにも思いました。

 

「東京都千代田区神田駿河台1−1」

 

これは「山の上ホテル」の住所です。

 

JRはお茶の水駅、地下鉄なら御茶の水駅・新御茶ノ水駅・神保町駅などからそれぞれ5〜6分のところにあります。

 

「駿河台1−1」

 

というだけあって、周りの中でも一番小高い丘の上のようなところに建っています。

 

とはいえ、周りのビルや校舎に埋もれていましたが・・・

 

それでも、冬の晴れた日には屋上から、なんと!富士山も見ることが出来ました!!(社員でも知らない人の方が多かったと思います)

 

というのも、屋上に行く用事もないからなんですが・・・

 

僕自身も、何で屋上に行ったのかは忘れてしまいました・・・(笑)

 

また、長年勤めていたホテルなので、電話番号もちゃんと覚えています。

 

「03−・・・」

 

という東京の電話番号を聞くと、まずはじめに「山の上ホテル」の番号をいまだに思い出します。

 

それはいいとして、山の上ホテルは今年の2月に建物の老朽化を理由に惜しまれながら休業しました。

 

「その土地と建物を明治大学が取得したと発表した」

 

というニュースが各メディアで報道されました。

 

それくらい話題性のあるニュースということなんです。

 

大学創立150周年の記念事業の一環で、改修した上でホテルとして営業再開を目指すということです。

 

一部を学生寮などとして活用することも検討していくそうです。

 

なにしろ戦前の建物なので、あちこちが傷んできていました。

 

また、増築を重ねていることもあり、つなぎ目からは雨漏りもありました・・・

 

とはいえ、この建物自体が超有名なんです!

 

米国の建築家ヴォーリスが設計し、1937年に建てられたものなんです。

 

そして1957年にホテルとなりました。

 

ヴォーリスは国内外に1,600棟以上の建物を手掛け、明治末期から大正、昭和にかけて、日本に「西洋建築の美」をもたらしたと言われ、建築業界に「アメリカンスタイル」という新様式を確立した名建築家なんです。

 

「大丸心斎橋店」「明治学院礼拝堂」「国際基督教大」「大同生命ビル」「関西学院大学」「神戸女学院大学」「同志社大学」「大阪教会」など、多くの有名建築を世に残しています。

 

山の上ホテル自体、明治大学の校舎に挟まれ、埋もれていたので、当時からたまに、

 

「ここは明治大学の持ち物?」

 

なんて聞かれることもありました。

 

そう間違われても仕方ないような場所にあります。

 

また、坂道の多い東京の街ですが、ここ山の上ホテルに行くにも必ず坂道を上らないといけませんでした。

 

大きな建物に隠れて、都会にありながら、ひっそり佇んでいるような印象があります。

 

また、なんといっても多くの文豪たちに愛されていたというのが、最も知られているホテルの代名詞的な文句でもあります。

 

休業のニュースを聞いた時は、

 

「壊されてしまうのか・・・」

 

そんな心配もしましたが、とりあえずそれはま逃れてくれるようで、そのことについてはうれしいことですね。

 

こんなに早く再開のニュースを聞くことが出来てよかったです。

 

今後どのような形で再開業するかはわかりませんが、またみなさんに愛されるようなホテルになってくれることを願っています。

 

写真は東京駅ですが・・・

 

 

 

 

 

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