みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
食用コオロギの養殖・加工を手がけるグリラス(徳島市)は事業を停止し、徳島地裁に自己破産を申告しました。
同社はコオロギの乾燥粉末を使い、菓子やパン、調味料などを商品化してきました。
しかし、徳島県内の高校が2022年度に粉末入りの給食を提供したところ、インターネット上に批判的ない県が集中し、それがきっかけとなり業績が悪化していったようです。
高校では、食糧危機や昆虫食に関する授業を開き、甲殻アレルギーの注意も促した上で希望者だけに提供したそうです。
しかしながら、そのニュースに反応した人々がネット上で昆虫食への嫌悪や安全性への批判を繰り返したこともあり、商談が相次いで立ち消えてしまったそうです。
無印良品のせんべいにも粉末が採用されたこともあり、注目を集めていましたが、それ以上にSNSの影響力は大きかったようです。
初めはやはり、「昆虫食」「コオロギ」と聞いて一旦引きました・・・
「虫」というイメージが強いだけに、なかなか受け入れられない人もいると思います。
この話題が広がっていくうちに、少しずつ慣れてきましたが、現段階ではまだ、
「急にそこまでしなくても・・・」
みたいなところはありました。
先を考えれば、こうした対策も必要かもしれません。
しかし、言葉を選ばず言えば、
「そこまでして食べる必要があるのか?」
という疑問も生じます。
それよりも現段階では、ものすごい量の「食糧破棄」が出ていることに対策をとっておいた方がいいのかとも思います。
食糧を捨てていること自体、それだけの余裕があるということですから・・・
このニュースを聞くまでは、「昆虫食」に関する事業は、順調にいっていると思っていました。
しかし、ここにもSNSの影響力の大きさを思い知らされた感じです。
世間で受け入れられなかったというより、SNS上での批判が大きくなってしまったようです。
飼料向け事業の拡大に図ったそうですが、設備投資に必要な国の補助金が受け入れず事業の継続を断念したとあります。
僕の意見ですが、やはりいきなり「食用」というのは抵抗がありますから、この飼料向けに事業を展開していくのはいいと思うんですが、どうなんでしょうか?
例えば飼育の飼料にこうした「昆虫食」を使うことで、そこに使われている穀物類などを、食用に当てていくことはできないものか・・・
やはり、コストの問題等が出てくるんでしょうね・・・
気になるところです・・・