みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
寒くなると、鍋物や汁物が恋しくなります。
そんな時に欠かせないのが、「辛味調味料」だったりします。
今の言葉でいうと「味変」と言うのでしょうか。
味に変化や刺激を与えてくれて、メリハリがつきます。
辛味は中毒性があるので、無いと物足りなかったり、ふと食べたくなったりします。
そんな辛味調味料の中でも、日本人にとって馴染み深いのが「一味唐辛子」と「七味唐辛子」です。
家には両方ありますが、
「何が違うのか?」
「どんな使い分けをしたらいいのか?」
どちらも共通しているのが、乾燥させた唐辛子の実を粉末にした辛味調味料であることですね。
「一味」はその名の通り「唐辛子」のみです。
対して「七味」は唐辛子をベースに「山椒」や「麻の実」、胡麻など数種類の素材がブレンドされています。
料理に辛味を足したのであれば「一味」、辛さだけでなく風味も足したいのであれば「七味」を使えば、さらに美味しく楽しめると思います。
また唐辛子の品種によっても辛さに違いが出るので、好みのものを見つけることができると、さらに楽しめますね。
地域別でみてみると、一般的には関東はうどんや蕎麦などは醤油の濃い味が好まれることから、一味や辛味の強い七味が好まれ、関西は出汁の強い風味が好まれることから、色々な風味を楽しめる七味が好まれるといわれています。
しかしながら、地域別に売り上げをみてみると、一味は「北海道」や「九州」、七味は「首都圏」と「関東外郭」が高いようです。
これは、寒い地域では体を温めるため、暑い地域では、汗をかいて不足した塩分や消耗した体力を糖分で補うため、甘辛い味付けが好まれるため、濃い味になることから辛味の強い物が好まれるのではないかと考えられます。
そうした傾向はあるものの、人それぞれ好みもあるので、みなさんも好みの「辛味調味料」を探してみてはいかがでしょうか・・・
僕は最近は「柚子こしょう」をよく使いますね!