みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
牛肉のステーキなどでよく聞くのが「ヒレ」や「サーロイン」「ロース」などですね。
今回はその中で「サーロイン」のことについて簡単に説明していきます。
まず、「サーロイン」はどこの部分?ということです。
牛の背中でもおしり寄りになります。
背骨に乗っているだけの筋肉で、きめ細かい霜降りが特徴です。
牛の部分では腰の上部にあたる肉です。
英語では「loin(ロイン)」が「腰肉」にあたります。
牛にとっては動かす機会が少ないため、筋が入りにくい部位でもあります。
16世紀のイングランド王ヘンリー8世が、サーロインの美味しさに感激したことで、爵位の称号である「sir(サー)」を与えたという逸話もあるくらいです。
ところで、みなさんは「サーロイン」と「ロース」の違いについてはご存知でしょうか?
「ロース」は牛、豚、羊にもありますが、「サーロイン」は牛にしかありません。
背中側の肩から腰までの部位のことになります。
この「ロース」には肩から腰の方に向けて「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」の3種類に分けられます。
豚肉に関してはこの部位は、肩の方の部分を「肩ロース」、腰の方を「ロース」として売られています。
牛肉は肩の方の部分は「肩ロース」や「リブロース」、腰の方を「サーロイン」として売られています。
厳密には肋骨の本数で分けられます。
また、見た目は「肩ロース」は肉と脂が何層にもなっていたりします。
牛肉の「サーロイン」は肉の上に脂が被っているような状態ですね。
名称は日本、アメリカ、オーストラリアで違ってくるので、難しいですね。