みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「寒天」をご存知でしょうか?
たぶん知っていると思います。
しかしながら、
「聞いたことはあるけど、何から作られているかはわからない」
という方もいると思います。
「寒天」は紅藻類(こうそうるい)という種類の海藻が原料です。
「テングサ」や「オゴリノ」が使われています。
これらを沸騰したお湯に入れて煮ます。
そして、そのお湯を冷やし固めたものが「ところてん」になるんです。
その「ところてん」から水分を取り除いて乾燥させたものが「寒天」となります。
「寒天」は冬に作られます。
「ところてん」は夏に食べられることが多いです。
ところてんは大好きです!
僕をゴマかけたりします。
何もなしでもいいです。
そんな「ところてん」
酢醤油で食べますが、京都出身のスタッフ「K」は黒蜜で食べるそうです。
ちょうど「葛きり」のようにして食べるそうです。
そんな「ところてん」を冬の寒い時期に外で干しながら乾燥させます。
そうすると、水分の抜けた「ところてん」ができあがります。
これが「寒天」なんです。
また、
「寒天とゼラチンはどう違うの?」
という方もいると思います。
どちらも「固める」ものですが、原材料や扱い方が違います。
「寒天」は上記のように紅藻類という海藻から作られます。
90℃以上で溶けるので、溶かす時は沸騰させます。
常温で固まり、一度固まると溶けにくくなります。
ゼラチンよりも凝固力は強いです。
透明感や弾力はなく、崩れやすいです。
ようかんなどに使われます。
小学生の頃は、祖母がよく親戚が集まる時には、なぜか赤や緑の寒天ゼリーを大量に作っていました・・・
一方、「ゼラチン」は牛や豚などの骨や皮などに含まれる動物性のタンパク質(コラーゲン)を原料・主成分にしています。
透明感があり、体温くらいの温度で溶けるので、柔らかく弾力があり口溶けがいいです。
50〜60℃で溶けますが、常温では固まらず、20℃以下の低温で固まるので、冷蔵庫で冷やす必要があります。
ゼリーやムース、ババロアなどに使われます。
洋菓子にはゼラチンが使われることが多いので、あまり寒天を使う機会がありませんでした。
しかし、常温でも固まり溶けにくいので、暑い夏のデザートに使うことで、取扱が楽になるんですよね!
和菓子は大好きなので、実は寒天をよく食べているんですよね!
豆かんの寒天ゼリーはおいしいですね!