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弘法筆を選ばず?・・・宝の持ち腐れ

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

「弘法筆を選ばず」

 

有名なことわざですね。

 

「弘法大師(空海)のように書に優れている者なら、筆の善し悪しは関係ない」

 

という意味です。

 

技量が優れていれば道具に左右されないという意味で使われていますが、達人の域に達すればどのような状況でも失敗しないということです。

 

この言葉は合っていると思いますが、合っていないところもあると思います。

 

僕のいる料理の世界は、それこそ道具だらけです。

 

その中でも、調理するのに必要な道具の中で一番使用頻度が高い物が「包丁」ではないでしょうか。

 

「包丁が体の一部のよう」といわれることもあります。

 

極端なことを言えば、弘法大師のように筆を選ばないなら、包丁は何でもいいということになります。

 

確かにプロであれば、どんな包丁でも使いこなせると思いますが、やはりプロにはプロ用の道具があります。

 

有名なのが、元メジャーリーガーのイチローさんです。

 

道具を大切し、道具にこだわっていたのは有名な話ですね。

 

野球のバットのわずか数ミリの長さの違い、太さの違い、素材の違いにこだわります。

 

ゴルフやテニスなどにおいても、プロの世界では道具にこだわっています。

 

それぞれが、その人に合った道具を使っています。

 

たぶん、こだわればこだわるほど値段も高くなります。

 

しかしながら、中には自分に合っている物が、一般に使われている廉価な物ということもあると思います。

 

でも一般的には、プロは高価な道具を使っていることが多いと思います。

 

話は戻りますと、料理人が使う包丁は、やはり切れ味が違います。

 

刃が切れるのはどの包丁も同じですが、あとは持った時のフィット感みたいなもの、持ってしっくりくる物、バランスが良いものなどが選ぶ基準かと思います。

 

高価な物は、飾り模様がついている物もあります。

 

最後はお財布と相談ですかねぇ・・・

 

そんな包丁ですが、基本は「切れ味」!

 

一番は、昔から使われている「鋼(はがね)」です。

 

僕の先輩方は、だいたい持っていました。

 

しかしながら、この包丁の最大の欠点は「錆びやすいこと」です。

 

手入れが大変です。

 

また扱う物が食品だけに、衛生上問題があったりします。

 

なので現在は「ステンレス」(スウェーデン鋼やモリブデン鋼などがあります)の包丁が主流になっています。

 

切れ味もよく、手入れが楽なのが最大のメリットかもしれません。

 

「セラミック」や、最近では「チタン」もあります。

 

僕の持っている包丁はすべてステンレスです。

 

実は、若かった時にホテルに出入りしていた包丁屋さん(昔はこんな業者さんが色々いました・笑)から、良い包丁(この包丁を持っていれば料理人として恥ずかしくないといわれていた包丁です)を買いました。

 

数年使いましたが、今は大切にしまってあります・・・(笑)

 

スタッフ「K」からは、

 

「宝の持ち腐れだね・・・何で使わないの?」

 

と言われます・・・(汗)

 

僕のような人はいませんでしょうか?・・・

 

高価な物はなかなか使えない・・・

 

大切にしまっておく・・・(笑)

 

今使っている包丁は、専門学校の時のものや、フランスのおみやげ、一応プロ用みたいなものです・・・(汗)

 

ホテル時代はよく研いでいた包丁も、フランスに行ってからは、ほぼ研いでいません・・・(汗)

 

研ぎ棒(スチール棒)で、「シャッシャッ」とやるだけ・・・(汗)

 

フランス人は包丁を砥石で研ぎません。

 

研ぎ棒で「シャッシャッ」とやるだけ・・・

 

僕も怠けて、それに染まってしまいました・・・

 

「弘法筆を選ばず?」「弘法筆を選ぶ?」

 

みなさんはどちらでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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